ネタバレ感想です!!
未見の方は注意してください!!

クリストファー・ノーランが手がけた「ダークナイト」トリロジーなどで知られる人気キャラクターのバットマンを主役に描くサスペンスアクション。
引用元:THE BATMAN ザ・バットマン : 作品情報 – 映画.com (eiga.com)
青年ブルース・ウェインがバットマンになろうとしていく姿と、社会に蔓延する嘘を暴いていく知能犯リドラーによってブルースの人間としての本性がむき出しにされていく様を描く。
両親を殺された過去を持つ青年ブルースは復讐を誓い、夜になると黒いマスクで素顔を隠し、犯罪者を見つけては力でねじ伏せる「バットマン」となった。
ブルースがバットマンとして悪と対峙するようになって2年目になったある日、権力者を標的とした連続殺人事件が発生。史上最狂の知能犯リドラーが犯人として名乗りを上げる。リドラーは犯行の際、必ず「なぞなぞ」を残し、警察やブルースを挑発する。やがて権力者たちの陰謀やブルースにまつわる過去、ブルースの亡き父が犯した罪が暴かれていく。
「TENET テネット」のロバート・パティンソンが新たにブルース・ウェイン/バットマンを演じ、「猿の惑星:新世紀(ライジング)」「猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)」のマット・リーブス監督がメガホンをとった。
2022年製作/176分/G/アメリカ
原題:The Batman
配給:ワーナー・ブラザース映画
スタッフ紹介
監督:
マット・リーブス
製作:
ディラン・クラーク
マット・リーブス
製作総指揮:
マイケル・E・ウスラン
ウォルター・ハマダ
シャンタル・ノン・ボ
サイモン・エマニュエル
バットマン創造:
ボブ・ケイン
ビル・フィンガー
脚本:
マット・リーブス
ピーター・クレイグ
撮影:
グレイグ・フレイザー
美術:
ジェームズ・チンランド
衣装:
ジャクリーン・デュラン
バットスーツ衣装デザイン:
グリン・ディロン
デビッド・クロスマン
編集:
ウィリアム・ホイ
タイラー・ネルソン
音楽:
マイケル・ジアッキノ
音楽監修:
ジョージ・ドレイコリアス
視覚効果監修:
ダン・レモン
マット・リーブスは『クローバーフィールド/HAKAISHA』『猿の惑星:新世紀』などが有名な監督さん。スティーブン・セガールの『暴走特急(沈黙第3作目)』の監督さんとは露知らず。個人的に驚き…笑
監督は、主人公ブルース・ウェインに、ニルヴァーナのメインボーカリスト・カート・コバーンのイメージを重ねて、この映画を製作されたんだとか。
劇中にも、ニルヴァーナの『Something in the way』が印象的に使用されていましたね。

登場人物① ブルース・ウェイン/バットマン
──演:ロバート・パティンソン
主人公。孤独を愛するブルース・ウェインことバットマン。
本作でのバットマンは活動を始めてまだ2年。
正義活動を行うというより、両親を殺害されてしまった為に犯罪者を憎み、【復讐】して回っている。
…と、言いつつも父・トーマス・ウェインの【ゴッサムを再開発する】という意志は継いでいきたい模様。
ブルース・ウェインといえば、『昼はプレイボーイ、夜はバットマン』というイメージが強いと思うのですが、今作のブルースは一味違う。
朝も昼も夜も、暗い。…、プレイボーイの面はどこに行った?
演じるロバート・パティンソンはそもそもバットマンのガチヲタ。
トム・ホランドもそうですが、1つ夢が叶って本当に良かったね。

朝も昼も夜も孤独を愛するロバートバットマン…ちょっとイタイぜ…
登場人物② ジェームズ・ゴードン
──演:ジェフリー・ライト
ゴッサム・シティ警察のベテラン刑事。今作でもバットマンのナイス相棒。
悪徳警官が多い中、彼だけは真っ白な警官。ゴッサムの良心である。
今作では、最初からバットマンと信頼し合って、事件捜査に当たっています。

↑バットマンに殴られた時、本気で心配しちゃった…
登場人物③ セリーナ・カイル/キャットウーマン
──演:ゾーイ・クラヴィッツ
地下社会で暗躍する、窃盗のプロ。
リドラーに最初に殺害されたミッチェル市長の愛人・アニカの友人。
実はゴッサム・シティ裏社会の王・ファルコーネの娘。
ファルコーネに復讐する&アニカの仇を討つため、バットマンに近づいてきました。
…個人的には、この2人のロマンスが突然すぎて、ちょっとついていけなかった…
あとあのマスク、ほっかむりに見えちゃって集中できなかったのは、私だけだろうか…
関係ないですが、このミッチェル市長の息子くんが、ロビンになるんじゃないか説があるそうですね。監督自身は「面白いアイデアだね!」と言ってましたが、やんわり否定されてました。
演じるゾーイ・クラヴィッツは『レゴバットマン』でも、キャットウーマンの声優をつとめてらっしゃいます。

↑腰が細すぎて、倒れちゃわないか心配しちゃった…
登場人物④ エドワード・ナシュトン/リドラー
──演:ポール・ダノ
今作のヴィラン。知能犯・リドラー。
ゴッサム・シティの権力者の命を次々に奪い、犯行現場に【なぞなぞ】を残していきます。
彼の信条は『ゴッサムに隠された嘘を暴き出す』。
一体彼の【目的】は何なのか?がメインの映画でしたね。
ポール・ダノの狂いきった演技がもう少し見れたら、100点満点だったのになぁ…とも思っちゃいました。思っていたよりあっさりとした演出だったので、ちょっと残念。

↑ポール・ダノの笑顔が超かわいくて、びっくりしました。
登場人物⑤ オズワルド・コブルポット/ペンギン
──演:コリン・ファレル
ゴッサム・シティの高級ナイトクラブ【アイスバーグ・ラウンジ】の経営者。
ファルコーネの右腕だけれど、彼を蹴落として裏社会のトップに立ちたいと思っている。
見た目がペンギンのような姿をしているので、【ペンギン】と呼ばれている。
彼の単独ドラマが決定していますね。
ファルコーネ亡き後、彼が裏社会のトップに上り詰める様を描いたドラマになるのかな?
本当にコリン・ファレル?というくらい、別人で驚き。
撮影現場でも、コリン・ファレルと気づかれなかったようなので、こちらが気づかないのも当たり前か…

↑いや…いや、絶対にコリン・ファレルじゃない‥‥
登場人物⑥ カーマイン・ファルコーネ
──演:ジョン・タトゥーロ
ゴッサム・シティ最大の犯罪組織のリーダー。
常にマローニと対立している。
マローニがこの度逮捕されたので、彼こそが闇社会でのキングである。
なんと、ブルースの父・トーマスとも親交があるということが判明。
身も蓋もなく、オチを言いますと彼が今作の【ネズミ】。

↑なんかわからないのですけど、出てくる度に殴りたくなる悪役でしたよ。(酷)
登場人物⑦ アルフレッド・ペニーワース
──演:アンディ・サーキス
ブルースの忠実な執事であり、後見人。
ブルースの両親亡き後、ブルースの父親代わりとして傍にいる。
実は元は特殊作戦執行部に所属していたので、リドラーが出題したなぞなぞもちょちょいのちょいだったりする。
演じるアンディ・サーキスはあのゴラムで有名では。
最近では、ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジの監督も務めてらっしゃいますね。
実はマーベルもDCにも携わっていたりするアルフレッド執事。

↑ブルースのバットマン活動に対してかなり協力的で、びっくりしちゃった…
あらすじ
舞台はアメリカの架空都市・ゴッサム。
幼いころに両親を殺害されたブルース・ウェインは、両親を殺害した犯人への復讐を誓ってバットマンというマスクを被り、世直しを始め2年が経ちました。
しかし、いくら犯罪者に馬乗りしてボコボコ殴っても、ゴッサムは一向に良い街にはなりません。
疲弊するバットマン…
ハロウィンの日に、ゴッサムの市長(ミッチェル市長)が、惨殺される事件が起こります。
彼の頭はテープでぐるぐる巻きにされており、そこには『LIES(嘘)』と書かれていました。
犯人はリドラーと自称し、現場にはなぞなぞが残されていました。
早速捜査にあたるバットマンとゴードン刑事。
自邸に戻ったバットマンは、執事のアルフレッドから知識をかりてなぞなぞを解明。
市長の高級車からUSBを手に入れます。
USBの中には、なんと市長の不倫現場の写真が。(不倫相手の女性はアニカ)
その上、ペンギンと、カーマイン・ファルコーネも映っていたのです。
そして、そのファイルを開いた瞬間、この写真が全世界に発信されるのでした‥‥
一体これはどういうことなのか。
バットマンはペンギンが経営する【アイスバーグ・ラウンジ】へと急ぎます。
勿論、ペンギンは口を割りません。
さて、どうしたものか…と思っていると謎の女性・セリーナと出会うバットマン。
セリーナは違法薬物【ドロップ】をペンギンに渡していたのです。
セリーナを監視(ストーキング)した結果、アニカが何者かにさらわれたことが判明。
何故か市長は彼女のパスポートまで取り上げて、逃げれないようにしていました。
…一体何のためなのか。
そして今度は、警察本部長のサヴェージを殺害する様子を、リドラーが動画配信し世間は大混乱に。
サヴェージ本部長は、つい最近麻薬王マローニを逮捕したことで、一気に昇進したばかり。
ここにももちろん、リドラーからのなぞなぞがありました。
なぞなぞを解いた結果、得た答えは『ネズミ(=裏切り者)を光のもとにさらせ』と。
一体リドラーの目的は何なのか…!? というお話。
リドラーが暴いた嘘とは
「僕が”嘘”にまみれた世界の真実を暴いてあげる。お前もその一部だよ」。
…と、リドラーはずっと言っておりました。
では、そのリドラーが暴いた真実を見ていきましょう。
3時間もあったので途中因果関係を忘れてしまいそうだったのは内緒だよ…
主に、【ゴッサムの権力者たち】の真実を暴いていっていましたね。
ドン・ミッチェル市長
⇒家族思いで清廉潔白の市長、というイメージでしたが、その実、ペンギンの秘密クラブの常連で、且つアニカと不倫していました。
その上【ドロップ】を使用して、女遊びをしていた模様。
己の私腹を肥やすため、ファルコーネに加担。ファルコーネの商売敵であるマローニの逮捕に関与しています。
サヴェージ本部長
⇒マローニ逮捕で大出世した人。
本当は、ファルコーネから情報を得て逮捕。
ファルコーネが裏社会を牛耳っているのを黙認しています。
コルソン検事長
⇒ゴッサムの法機関トップでありながら、ファルコーネから賄賂を受け取り、様々な犯罪行為をもみ消していました。
初対面のセリーナになんでも喋っていたのはちょっとドン引き…。
トーマス・ウェイン
⇒ゴッサムの唯一と言ってもいい慈善活動家。
そうでありながら、妻・マーサの醜聞をもみ消すために、暴露記事を書いた記者の暗殺依頼をファルコーネにしていました。
‥‥と、リドラーが言っていたのですが。アルフレッド曰く「そんな事は絶対にしていない」と断言していたので、恐らくトーマスはしていないのでしょう。(過去作でもそんな話は聞いたことは無いし)
あえて言うならば、「善人でありながら、ファルコーネのような悪人と親交がある」事が罪だったのでしょうか。
⇒「親の罪は子の罪」ということで、ブルースも命を狙われることに。
⇒ちなみに、トーマスが再開発で使用する予定だった10億ドルは、悪意ある人間たちに人間達に食いつぶされました。結果、ゴッサム孤児院に使用されるはずだったお金もなくなり、リドラーのような怪物が生まれてしまいました…(´ε`;)ウーン…
以上の事実を暴くことで、ネズミ(=裏切り者)は、ファルコーネ と言う事が判明しました。
基本的に、リドラーが用意したタネをバットマンが明かしていく展開だったので、リドラーが「2人でやり遂げたんだ!!」と言っていたのは納得。うまくできた構図だったのではないでしょうか。
ただ、3時間もあるならば、もう少しだけ、トーマスとファルコーネの関係について言及してほしかったかなぁ…とは思いました。
なぜ、慈善家であるトーマスが、裏社会のドンとつながりがあったんでしょうね?
トーマスは本当に暗殺依頼をしたのか?
ブルースの父、トーマスは過去作の中でも常に「慈善活動家」として描かれてきたと思うのですが、今作のトーマスは「ファルコーネに暗殺依頼をした」という事実が出てきます。
これは…本当だったんでしょうか??
アルフレッドは「絶対にしていない」と断言しております。
だけれども、ファルコーネが記者を殺害したのは事実。
おそらく、トーマスを都合よく操る為、彼に「借り」を作ろうとしていたのでしょう。
しかし、それにトーマスが反発。事実を世間に公表しようとしたので、ファルコーネがトーマスを殺害したのではないか。
これもアルフレッドが「だと思う」という憶測の域をでないので、なんともモヤモヤした感じ。
ただ、チンピラに両親を殺害された、という描写が多かったバットマンの両親に、スポットライトを当てたのは面白かったんじゃないでしょうか。
…賛否はありそうだけれど‥‥(;´Д`)
ただ、劇中でファルコーネは殺害されてしまったので、ファルコーネが両親殺害の真犯人とするならば、バットマンは復讐を果たせなかったことになります。
救いが無さすぎやしないか…( ;∀;)と思ってしまった次第。
リドラーの目的は??
リドラーの目的は、【ゴッサム・シティを崩壊させること】でした。
真実を暴いて、正義を執行したかったわけでは無いのが、バットマンと大きな違い。
幼いころから孤児院で育ち、孤独であったリドラー。いや、エドワード少年。
なぞなぞで一人遊びして過ごすしかないくらい孤独だった彼。
そんな彼は法廷会計人になって、ゴッサム・シティのお金の流れを見る事ができるようになり、自分が育った孤児院の再開発に使われるはずであった大金が、悪人たちに貪り食われていることを知って【復讐者】になったわけですね。
ブルースもリドラーと同じ孤児。
リドラーと同じような道を行く可能性を大きく秘めていたわけですが、彼は【最後の一線】を越えませんでした。
彼は、一線を越えず、正義を行う(=父の意志を継ぐ)ことを選んだのです。
このリドラーとブルースの決断の対比が非常に好みでした。
リドラーも、傍にアルフレッドのような愛してくれる人が身近にいれば、ブルースの様になれたかもしれない…とか考えると、それもまた切ない…(だから、爆弾をウェイン家に送ったのかな)
そして、映画のラストは【復讐者】になる可能性を棄て、【ゴッサムのヒーロー】として歩み出していたのが超印象的。(全編通して雨模様でずっと暗かったけど、最後は日が昇って希望が持てる感じなのも良かった。)
ある意味『バットマン・ビギンズ』じゃないか…と思ったのは私だけでしょうか…
それにしても、リドラーはどうして『バットマン=ブルース』と知ったのでしょう?
ダークナイトの時と同じで、帳簿からでしょうか??
最後の声はジョーカー?
映画のラスト、アーカム精神病院にて、リドラーとある囚人が会話していました。
あの特徴的な笑い声に、ちょっと緑っぽい髪の色‥‥
…おそらく、皆大好きジョーカーだと思われます。
実は、全てカットになったそうですが、バットマンとジョーカーが対話するシーンも撮影はされていたんだとか。(バットマンとジョーカーはすでに関係があって、バットマンが既にジョーカーを病院送りにしたという設定があったそう)
気になるジョーカー役は、バリー・コーガン…!!
俄然楽しみになってくるキャスティング。
バリー・コーガン版ジョーカーも、早く観たいですね。
まとめ
90点
若干、消化不良な部分がありましたが、大好きなバットマンの世界感を3時間ほどじっくり楽しませてもらえて、私は大満足でした。
リドラーの狂気に付きあわされ続ける感じはダークナイトにも何となく似ていたし…。好きなテイストでしたよ。
今後のバットマンはどうなるんでしょう?
映画のラストでやっと自分が見知ったバットマンが生まれた感じがしたので、『昼間はプレイボーイ、夜はバットマン』のブルースが観れるんでしょうか…(ちょっと違うか)
プレイボーイなロバート・パティンソンも観てみたい気も…。
楽しみに待つことにします。
価格:1,100円 |
↑ちなみに、私が一番好きなバットマン映画はこちら。
そりゃあ、ノーラン版バットマンも好きですよ?でも、繰り返し何度も観たくなるのは、レゴバットマンの方かなぁ‥‥


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