ネタバレ感想です!!
未見の方は注意してください!!

ミュージカル「ハミルトン」でも注目を集めるリン=マニュエル・ミランダによるブロードウェイミュージカルで、トニー賞4冠とグラミー賞最優秀ミュージカルアルバム賞を受賞した「イン・ザ・ハイツ」を映画化。
イン・ザ・ハイツ : 作品情報 – 映画.com (eiga.com)
変わりゆくニューヨークの片隅に取り残された街ワシントンハイツ。
祖国を遠く離れた人々が多く暮らすこの街は、いつも歌とダンスであふれている。そこで育ったウスナビ、ヴァネッサ、ニーナ、ベニーの4人の若者たちは、それぞれ厳しい現実に直面しながらも夢を追っていた。真夏に起きた大停電の夜、彼ら4人の運命は大きく動き出す。
「クレイジー・リッチ」のジョン・M・チュウ監督がメガホンをとり、「アリー スター誕生」のアンソニー・ラモス、「ストレイト・アウタ・コンプトン」のコーリー・ホーキンズ、シンガーソングライターのレスリー・グレイスらが出演。
2021年製作/143分/G/アメリカ
原題:In the Heights
配給:ワーナー・ブラザース映画
↑予告編はこちら。予告編でもわかる!!エネルギッシュ!!
キャスト紹介&登場人物紹介
監督:ジョン・M・チュウチュウ
【セットアップ2】の監督さんでもありました。こちらもダンスがカッコよかったですね~~
製作:リン=マニュエル・ミランダ
キアラ・アレグリア・ヒューディーズ
スコット・サンダース
アンソニー・ブレグマン
マーラ・ジェイコブス
■登場人物紹介■
◇ウスナビ
――アンソニー・ラモス
本作の主人公。コンビニを経営中。いつか故国のドミニカで父親の店を継ぐのが夢。
因みに、ウスナビはUS NAVYから。(アメリカ海軍の船を見て、父親がカッコイイ!!と思って息子につけちゃった…という)
◇バネッサ
――メリッサ・バレラ
ウスナビの想い人。ヘアサロンで働きながら、いつかはデザイナーになるのが夢。
めっちゃ美人だし、ダンスも上手い。ウスナビに惹かれているけど、彼がはっきりしてくれたらな~~タイプ女子(?)
◇ニーナ
――レスリー・グレイス
街一番の才女で、スタンフォード大学に通っている。みんなの憧れ。
父親はタクシー会社を経営していて、娘の学費の為に色々と苦労されている。
ただ、大学で差別に遭い心を病んでしまい、大学を辞めたいと思っている。
◇ベニー
――コーリー・ホーキンス
ニーナの父親の会社で働くエース。且つニーナの元カレ(ニーナが進学するときに別れちゃった)
ウスナビの友人。ニーナには未練タラタラ。
◇ソニー
――グレゴリー・ディアス4世
ウスナビの従弟でウスナビのコンビニの手伝いもしている。
勉強もでき、リアリスト。デモにも積極的に参加し、移民の権利を主張している。
◇アブエラ
――オルガ・メレディス
ウスナビの…というか、町のみんなのお母さん的存在。
皆がアブエラおばあちゃんが大好き。
彼女自身の信条「忍耐と信仰」「小さい物にも尊厳を持つ」は名言…
他にもたくさん(バネッサの働く美容院の超個性的な経営陣3人とか…)登場人物はいるのですが、一旦のメインはこの人たちでした。

↑これだけでもわかる、活気あふれる女性陣…。本当に元気で、ゴシップ好きでもある。
日本で言う大阪のおばちゃんたちのようでしたね。めっちゃ好き。

↑ミュージカル部分…というか映画の9割が音楽だったんですけど、どれも圧巻で凄かったです…。
10週間、みんなでみっちり練習して振付完璧にしたそうです。
俳優さん・女優さんたちの努力が画面越しでもわかりました。本当にイイものを見せていただいたな…というキモチ。

↑今作のキーパーソン、アブエラばあちゃん。本当に強かで逞しい女性でした。
母性にもあふれて、しかも歌も超うまいからビックリ( ゚Д゚)!!
あらすじ&ネタバレ
いや、ネタバレしたところでこの映画のすばらしさはまるで伝わらないので、悲しいのですが…(何せミュージカルなので…)
さらっと行きますね~~!!
ネタバレなので、ご注意ください!!
基本的に2パートで動いている作品。
①ウスナビ&バネッサ&ソニー&アブエラ
コンビニ店を経営するウスナビは、将来故国のドミニカに帰り父親の店を継ぐのが夢。
従弟のソニーは不法移民でつらい立場にありますが、ウスナビの店の手伝いや将来の為に勉強熱心&デモにも参加しています。
そんなウスナビはバネッサが好き。バネッサはバネッサで美容院で働きながら、将来はデザイナーとして成功するのが夢です。
それぞれ夢に向かっていますが、バネッサはヘアーサロンでの安月給ではマンハッタンに移り住むこともできず、学ぶ機会も得られない。かなり打ちのめされています。
ウスナビはウスナビで従妹のソニーが心配だし、愛しいバネッサのことも心配。それに全然彼女をデートに誘えない…。(´・ω・`)ションボリ
それでも何とかバネッサをデートに誘うことに成功したウスナビ!
ルンルンでバーに行きますが、やっぱり気後れしてしまって、彼女と一緒にダンスできません。
バネッサはそんなウスナビに怒っちゃいます。そして喧嘩別れしちゃうのですが…
その日、町全体が停電になってしまいます。
大混乱に陥りますが、外では花火で明かりをとりウスナビは家に戻ります。
それから、町の人たちと育ての親であるアブエラと過ごします。
そして、アブエラおばあちゃんはみんなが楽しそうにしているのを見つめながら、天へと旅立ちます。
そんなツライことがありながらも、ウスナビはとうとうドミニカにある父親の店の買収に成功。
ドミニカに帰ることになります。本当はアブエラもつれていくつもりだったし、ソニーも一緒に…と思っていたのですが、独りぼっち。
荷造りをしていたところ。
アブエラが買っていた宝くじを発見→当選していたので96,000ドルget!!
ウスナビはそのお金を全てソニーのビザ獲得のために全投資。
そして、出発の当日バネッサととうとう向き合うウスナビ!!
バネッサは「行かないで」と告白し、ウスナビのコンビニをデコレーションします。
壁一面にウスナビの故郷のビーチを描き、今までの思い出の品(アブエラの私物だとか)をたくさん飾ってあって。ウスナビは感動→俺の故郷、未来はここにあるのではないか…⁉と気づき、ワシントンハイツに残ることを決意!!(゚∀゚)
その後、バネッサと結婚し、子供ができたようです。(その子供にこの映画の内容を昔話として伝えています)
②ベニー&ニーナ
ニーナは町一番の才女で、スタンフォード大学に通っています。みんなの憧れの的で目標です。
でも、それがいつもプレッシャー…。大学を辞めたいのだけれど、それも言えず悶々とした日々を過ごしています。
ベニーはニーナの父親が経営するタクシー会社のエースとして働いている青年。
ニーナとは大学に行く直前まで付き合っていたのだけど、彼女の将来を思って別れたようです。
そんなニーナが街に帰ってきます。
なんと、ニーナ。大学を退学してきたというのです。
それをなかなか切り出せずにいたのですが、自分のお帰りなさい会で、父親が自分の学費の為に会社を売ったと知り、とうとう自分のキモチを吐き出します。
――大学で白人の人たちに差別を受けた事。悪い事などしていないのに、謝ったこと。
ツラくて仕方がない、といって彼女は家を飛び出してしまいます。
その間にもベニーは彼女を支えて、ヨリを戻します。
それから父を避けていたニーナですが、ソニーと共に参加したデモで、ソニーが「不法移民」ということを知り、そんな彼が「ニーナに憧れていたんだ」ということを知ります。
そこで、彼女はこの移民たちの先頭に立ちたい、と思うようになるのです。自分にはその力がある、と。自分がしたいこと、すべきことがここでやっと開かれるのです。(゚д゚)!
そして、父親の所に戻り「大学に戻りたい。やっと自分のすべきことがわかった。移民の人たちを救いたいの」と告白!!
父親は「お前はやっと未来を見るようになったな」と言います。
実はお父様は高校も卒業できておらず、お金を稼ぐ為だけにアメリカに来たという事。そんな自分より、移民の為にもっと住みよい世界を作ろうとする娘は、自分が見た未来よりも遥か先の未来を見てくれたと。(多分やっとわかってくれたか~~感)
そしてニーナを抱きしめて「お前を傷つける奴は無視しろ。戦い続けるんだ」と言います。
そして、ニーナとベニーは違う道を行くけれど、見据える未来は同じだね…と確認し合い2人の仲はより深まりました。
と、こんな感じでお話はお終いでした。
感想① 歌とダンスがとにかくすごい
いや、ストーリーももちろん素晴らしいのですけれど、それをより印象付けて元気を与えてくれるのが歌とダンス。
歌は、ラテン系でラップ調のものが多くていい意味でミュージカルらしくなくて、よかったです。
まあああぁ、パワフルです。映画館の音響で聞けて本当に良かった。
そして、ダンス!!めちゃくちゃ上手でびっくりです。プロのダンサーの方が演技をしてるんだ、と思ってみてましたけど。皆さん俳優・女優さんでした…
どの曲も最高で何度でも聞きたいのですが、どれが一番か?と聞かれたら…
やっぱり「旗を掲げろ!」でしょうか。
『現実を嘆くより、旗を掲げたい』って、めっちゃくっちゃいい歌詞…。
今作は監督たちのこだわりもあって、全員ラテン系の俳優さんで固めているそうです。
感想② 尊厳をもって生きるということ
アブエラがずっと伝えていましたが、「忍耐と信仰」「尊厳を持って生きろ」ということのすばらしさですね。
私なんかは純日本人なので、日常差別を受ける事もまぁ、なく平和に暮らしている訳ですけれども。
この映画に出てくる人々は、このワシントンハイツを出るとその人種であるだけで差別を受けるんですよね‥‥。
ニーナなんて、ルームメイトのネックレスが無くなっただけで、真っ先に彼女が疑われて。結局無実な訳ですけど無実なのに!!なんだか申し訳なくて「ごめんなさい」と謝った、と。
なんてつらいんだ…。でも、これが現実なのかぁ…と。
今作で一番心を鷲掴みされたのは、ニーナのパートでした。
何より、最後の父親のセリフが全てです。「お前を傷つける奴は無視しろ。戦い続けろ」って。
娘の行く道は茨ですよ。父親が一番分かっていると思いますが、本当に棘しかなくて。しかも報われるかなんてわからんわけですよ。
なのに、娘に戦い続けろ、という父の覚悟たるや…!!涙が止まらなかったですよ…。( ;∀;)
私なら、この町に帰っておいで…って言っちゃいそう…(ダメな奴)
でも、こんなツライ現実があっても、待ち構えていたとしても、生きていかないといけない。
…と奮闘する人々のエネルギーを、歌とダンスで表現してくれているので、とにかく圧巻だしとにかくポジティブ。
本当にイイ映画です…!!( ;∀;)
小さなことにも尊厳をもって、自分を持って生きていかないといけないし。そうやって他人も生きているのだから、お互い理解しあって譲り合って生活していかないといけないですね…。
感想③ ミュージカルが苦手…でも見れちゃうパワフルさ
多分、真に苦手な方はやっぱりだめ…何でしょうけれど、ミュージカル弱者(かく言う私も本数は見ていないです…全て見たのはGleeですかね)くらいのレベルなら、すうっと見れてしまいます。
逆にガチガチのミュージカルファンの方には全編ラテン系の音楽なので、どう感じられるのでしょうか??(あるレビューで美しくないメロディーが続いてげんなり…というのを見てしまって、イラっとしちゃいましたが…)
本作で、私が驚いたのは、全てがラテンミュージックで、ダンスもストリート系統で、激しい感情を表すものが多かった、ということ。
ミュージカルって、いい意味で眠たくなるメロディのものが多いと思うのですけど(失礼だな。すみません)、こちらは全てエネルギッシュで私の中にまるで流れていないラテンの血が騒ぎ(は?)、踊りだしたくなる程でした。
本当に良かった‥‥!!
まとめ
そもそもこの作品を観に行こうと思った切欠が、私の生涯1の推しヒュー・ジャックマン氏がおススメしてくれたからこそなのですが…
また、ヒュー・ジャックマンが好きになってしまいました…(何の話??)
とにかくいい作品でしたよ!!これは絶対に映画館の音響・画面で観るべき作品だと思いますので、お時間ある方は観に行ってみてはどうでしょうか!!
そういえば、本作に登場するかき氷売りをしていたおじさんこそ、このインザハイツの生みの親・ リン=マニュエル・ミランダ氏なんだとか!!(因みに本作を大学二年生の時に書き上げたらしい)
リン=マニュエル・ミランダ氏が声優をつとめた『VIVO』というNetflixオリジナルの映画もめちゃくちゃよかったので、こちらも観てみてはいかがでしょう。
CD/イン・ザ・ハイツ オリジナル・サウンドトラック (歌詞対訳付)/リン=マニュエル・ミランダ/WPCR-18441 価格:2,420円 |
↑サントラですね。これは必ず買います(夫に懇願しないと‥‥)
価格:1,620円 |
↑ウスナビのコンビニでコーヒーが一番売れているみたいでしたけれど、カリブ海のコーヒーはおいしいのでしょうかね??一度飲んでみたいな…。


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