ネタバレ感想です!!
未見の方は注意してください!!

狂気か、それとも美学か─
史上最も残酷な殺人鬼が奏でる死のフルコース語られなかったレクターの悪の根源を描く衝撃のサイコサスペンス完結! !
引用元:ハンニバル シーズン3 | ソニー・ピクチャーズ公式 (sonypictures.jp)
概要
↑シーズン2の私の感想はこちら。
主要キャラクターの殆どが生死不明で終わり、そしてレクター博士はイタリアへと逃亡で終了してしまったシーズン2。
シーズン3はどんなお話になるのか?!なんですが、お好きな方には本当に本~~~っ当に申し訳ない…私は全然乗れなくて、かなりぼんやりと見てしまいました…。
内容は映画の『ハンニバル』と『レッド・ドラゴン』をドラマの設定でやった、という印象。
どうでもいい前置き
今更なんですが、そもそもこのドラマを観る気はなかったのです。
基本的にはグロテスクなものはそう得意でもないので…。それなのに、どうして見たのか??と言いますと。
その昔、海外ドラマを一切観たことがない友人が「マッツがカッコいいから、ハンニバルを観る。それから君がおススメするドラマを観るよ!」と天使のようなお声で言ってくれましてね。
初めて海外ドラマの友達ができる~~!!と思って、超ワクワクしていたんです。映画を観る人は居ても、海外ドラマを観る人なんてそういないじゃない…。
どんなドラマがいいかしら~~(*´ω`*)ウフフと思って、色々とプレゼンの用意までしていたのですが、しばらく経って友人から一言。
「ハンニバル、気持ち悪すぎて無理やった…。しばらく海外ドラマ観たくない…(;´Д`)」
と告げられまして…!!Σ(゚Д゚)
そして、今現在も彼女は海外ドラマを観ていないのです。副反応が重すぎやしないか。
とにかく、私は海外ドラマを語れる友人を得る貴重な機会を失い、かなりショックをうけました。えぇ、あの衝撃は昨日のことのように思い出せるくらいに…。(苦笑)
…と、いうわけでドラマ版ハンニバルは因縁の相手。友人の意欲を削いだのだから!!(言い過ぎ)
意地でも最終シーズンまで観てやる…!!ということで、見続けました。いや、見届けました。
特にシーズン3は意地でした。シーズン1・2に比べたらかなり癖があったので…(;’∀’)
でも、これで「それでもオチは気になんねん」と言っていた友人に教えてあげることができます。
‥‥教えてあげたら、また海外ドラマに興味を持ってくれたらうれしいなぁ~、なんて思いながら…( ;∀;)
登場人物① ウィル・グレアム
──演:ヒュー・ダンシ―
引き続き主人公。
シーズン2では、最後にレクター博士に刺されてお終いでしたが、勿論生きております。
ただ、重傷は重傷。人工肛門が必要な体になっています。
もう近づかなきゃいいのに…と思うのですが、レクター博士を追ってイタリアへ。
もちろん、再びレクター博士に散々な目に遭わされます。頭を開けられそうにもなっちゃう。
でも、レクター博士を赦すそうです。すごいぜ、ウィル!!
レクター博士の生け捕りに懸賞金をかけたメイスンとの戦いの末、レクター博士をやっとのことで逮捕。(映画『ハンニバル』と結末は違いますが、展開は似ていました)
その後は、なんと結婚。
結婚してそのまま幸せに暮らせばいいのに、3年後またジャックの要請で現場に戻り、その上またまたレクター博士に接触して助言をもらいながら【嚙みつき魔】逮捕の為に奔走します。(映画『レッド・ドラゴン』の内容とほぼ同じ)

登場人物② ハンニバル・レクター
──演:マッツ・ミケルセン
シーズン2の後、見事に逃げ切ったレクター博士。イタリアで優雅に生活していました。
美魔女・ベデリア・デュ・モーリア博士と共に。
イタリアでは、フィル博士として生活していました。人も食べずに。
ですが、ウィルたちの活動開始&メイスンが懸賞金をかけたことを知り、活動開始。
べデリアを置いて逃亡しましたが、結局メイスンに捕まります。
絶体絶命…かと思いきや、メイスンに恨みを持ち続けていたマーゴ(&アラーナ)と取引し、無事彼を返り討ちに。…けれど、流石に逮捕されてしまいます。
そして、逮捕後はアラーナとマーゴが経営する精神科病院に収容されています。
それから3年。ウィルが助けを求めたことから、獄中から【噛みつき魔】を逮捕に助言することに。
…あっさりネタバレしますと、【噛みつき魔】を2人で殺害することに成功。
結局、再びの捜査活動を通して、レクター博士に惹かれ&切っても切れない関係になったと悟ってしまったウィル。でも、この関係はダメなものとわかっているから、ウィルはレクター博士と一緒に崖から落ちます。
今度こそ生死不明でシーズンを終えます。

千代
──演:TAO
シーズン前半のみに登場。
レクター博士の叔母であるレディ・ムラサキの身の回りの世話をしていた人物の娘さん。
リトアニアのハンニバル城にて、レクター博士の妹ミーシャを殺害して食したという人物を拘束し、見張って過ごしていました。なかなかクレイジーな生活。
ムラサキ夫人の化身のような人で、レクター博士を見守り続けている存在。
イマイチ、私は彼女の存在を解釈しきれず。ウィルがレクター博士をより理解するための手助けをする存在だったのでしょうけど…、必要だったのかなぁ(酷い)
でも、日本人女優さんが登場するとは露知らず。うれしかったですね。(´∀`) ウフフ
今後の活躍、大いに期待しております。
デベリア・デュ・モーリア
──演:ジリアン・アンダーソン
シーズン1から登場していたモーリア博士。シーズン3でやっと登場時間が大幅にアップ。
レクター博士は怖くてしかたないけれど、目が離せないが故にずっと一緒に居て、殺人も黙認しています。
博士が投獄されてからは、再びセラピー活動を再開させていました。
そして、彼が脱獄したと知り、「自分の事を食べにくる…!!」と恐れて(もしくは悦んで?)、なんと自分の脚を切り落とし、それを調理。博士と食卓を囲むことを心待ちにしているシーンでお終いでした。
ちなみに、ジリアンは、映画『ハンニバル』でクラリス役に打診されていたそうです。
けれど、結局『Xファイル』の撮影が忙しかったために頓挫。そんな縁もあったからか、ドラマにご出演されたんでしょうか??
それにしてもクラリス役、似合いそうですよね~~…
登場人物③ ジャック・クロフォード
──演:ローレンス・フィッシュバーン
シーズン2の最終話にて、首を掻っ切られてしまったジャック。
なんと生きております。
そして、引き続きレクター博士の逮捕のために尽力…します。
なかなかの浅慮な計画故に部下の大半をレクター博士に殺害されてしまいますが、何とか逮捕。
それから3年後、【噛みつき魔】の逮捕のため、ウィルに再びFBIに協力しろと言い、彼を現場復帰させます。
さすがパワハラ上司の鑑。
もう何してもダメな男でしたね…(´ε`;)ウーン…

登場人物④ アラーナ・ブルーム
──演:カロリン・ダヴァーナス
シーズン2では、生きていたアビゲイルに突き落とされて生死不明になっていたアラーナ。
彼女も生きております。流石に松葉杖生活を余儀なくされていました。
そして、メイスンの妹・マーゴと結婚。
ウィルとマーゴの間にできた赤ちゃんは、メイスンによって流されてしまった…と思っていたのですが、なんと豚の胎内で生きていた事が判明。(気味が悪い…(;´Д`))
無事、その子は育ち2人で育てているようです。
そして、メイスン亡き後はヴァージャー家の跡継ぎに。
大金持ちになったアラーナは、病院やらいろんなものを経営しているよう。
レクター博士を自分の監視下に置いて、なんとか優位に立とうとしていますがもちろん大失敗。
脱獄したレクター博士に怯えて、マーゴ達を連れて国外に逃亡した模様。
それにしてもシーズンを追う毎に化粧が濃くなり、ウィルにも皆にも何となく冷たい態度になってしまった印象(´ε`;)ウーン…。シーズン1の頃の彼女はどこにいってしまったんだろう…。
登場人物⑤ フレデリック・チルトン
──演:ラウル・エスパーザ
シーズン2にて、【チェサピークの切り裂き魔】として逮捕&顔面にミリアムから銃撃をくらった彼。
なんと生きています。
シーズン1では、ギデオンに臓器を取り出された彼。シーズン3では、醜聞を広めてしまったことで【噛みつき魔】の怒りを買い、なんと火達磨にもされてしまいます(シーズン2でラウンズの死を偽装された時と全く一緒の手口だったのは、かなり雑だったのでは…)。が、彼、生きています。
もう不死身のチルトンです。
ここまでされて生きているなんて、なかなか珍しいキャラクター。
ごめんなさい、どうしてそこまで彼を生かすのか…わからない私がいましたよ( ;∀;)本当にごめんね…。
因みに、今シーズンでは論文を発表する度に、獄中から執筆しているレクター博士が反論の論文を発表。彼の方が高評価を得て、チルトンの論文は全て消されてしまうという目にもあっています。
レクター博士に関わらなければいいのに…。どこまでも残念なチルトン博士なのでした。
登場人物⑥ フランシス・ダラハイド
──演:リチャード・アーミティッジ
今シーズン後半から登場。
ターゲットにした人間(家族)を、乱暴に噛み切る癖があることから【噛みつき魔】と呼ばれるシリアルキラー。本人はこのあだ名を嫌っております。
レクター博士のことを敬愛しており、文通もしています。
映画では、厳格な祖母から虐待をうけた結果、己の容姿を忌み嫌って…という描写がありましたが、ドラマではそういった描写がなかったので、彼の輪郭が大分ぼやけた印象。
‥‥とにかく
ウィリアム・ブレイクの「レッド・ドラゴンと太陽をまとう女」の絵に描かれた黙示録のドラゴン(サタン)を自分の変わるべき姿と考え、肉体改造しています。
そして、この男を逮捕しようとウィルたちが奔走します。
演じるリチャード・アーミティッジはホビットのトーリン役で有名。
もっと彼の良さを活かしてあげてほしかったなぁ…

あらすじ
シーズン2の最終話にて、ジャック、ウィルとの死闘の末、完全勝利を収めたレクター博士。
モーリア博士を連れて、イタリアへと逃亡。
数カ月後…。
レクター博士は、フランス・パリを発ち、イタリア・フィレンツェへ移動。
パリ滞在中に、フィレンツェのカッポーニ宮で司書を務めるローマン・フェル博士を殺害。
その後、レクター博士はローマン・フェル博士になりすまし、カッポーニ宮で働き始めます。
イタリアの歴史・文化に精通し、ダンテやボッティチェリを愛するレクター博士にとって、その生活は理想的であったのだけれど…
ウィルも再びレクター博士と対峙する為、イタリアへ。
そのことに気づいたレクター博士。パレルモのノルマン礼拝堂にお祝いの犯行…芸術品を飾ります。
それにより、ハンニバル・レクターの存在が世界に知れ渡ります。
そして、シーズン2にて無残な姿にされてしまったメイスン・ヴァージャーがレクター博士の生け捕りに多額の賞金を懸けたことにより、皆がレクター博士逮捕に躍起に。
果たしてレクター博士、ウィル、ジャック、アラーナ達の命運は如何に…というお話。
感想① 皆、狂気の道へ‥‥
正直に申し上げます。シーズン3は、かなり観るのが辛かったです…(´゚д゚`)。
なぜなら、登場人物があまりに狂気の道にいってしまって、感情移入はできない&それぞれの物語の展開にまるでついていけなかったのです…。
いや、このドラマがとても人気なのは知っています!!
そしてロッテントマトの評価も非常に高いので、私の楽しみ方が悪かったのだと思います。
ただ、どうしても「なんでそうなってしもうたんや…」というツッコミが止まらなくて──…(;´Д`)
個人的に一番ついていけなかったのはアラーナ。
人の性的嗜好にとやかくいうつもりはないですよ!!ただ、レズビアンになり、マーゴとパートナーになっている…って、詳しい説明もなく変貌を遂げているのはビックリ。
そして、自分が経営する精神科病院にレクター博士を収容して様子を観ている&FBIでもないのに、ダラハイドの捜査に何故か参加している&ウィルやジャックになんか冷たい態度をとる…ってそもそも自分のせいでこんな状況になっているというのに、何故そんなことをしているのか謎が多すぎて。ついにはイライラまでしてしまった次第…!!
シーズン1のころは、ウィルのことを少なからず想い、優しく正義感があった彼女はどこへ行ってしまったんでしょうね…(遠い目)

感想② レッド・ドラゴンのパートについて
前半部分のメイスン・バージャーとの戦いについては、まだ登場人物たちの思惑は理解できたのです。
メイスンはレクター博士に復讐したい。
ジャックとウィルはレクター博士を逮捕したい。(…多分)
アラーナとマーゴはメイスンを当主の座から引きずり落としたい。
結果、レクター博士はアラーナと取引して、メイスンを返り討ちにしたけど流石に逮捕される。
…ここまでは良かったです。
けど、後半の3年後の世界でのレッド・ドラゴンのパートがど~~~しても、凡人の私には理解できなかったんです…(;´・ω・)
このレッド・ドラゴンのパートの登場人物は何をしたいのか??と意図が全く理解できなくて。
このドラマの持ち味である精神的な騙し合いがある訳でもなく、かといって、レクター博士への断固たる復讐劇がある訳でもない。
ひたすら「皆何がしたいの??」とツッコミが止まらなかったのです。
【捕食者】としてのレクター博士をある程度描いてくれていれば、所謂犯罪ドラマっぽくなって、このパートも面白くなったのかな~~なんて思いましたが。
何せ、ドラマ設定の持ち味が出ていなかったかなぁ…と思いました。
…でも、私の脳みそは単純&想像力が乏しいので、私がちゃんとわかっていないのでしょう。でもなぁ…(;´Д`)
まとめ
40点(小声)
シーズン3まで、しっかり見届けた結果、シーズン1と2は面白かったけれど、3はかなり低くなってしまいました…。
正直に言いますと、シーズン2でウィルが下した「ハンニバルを選ぶ」という結果が、どうしても受け付けれなかった&ウィルとレクター博士の関係がどうしても理解できなかったというのが、楽しめなかった理由かなぁ…(;´Д`)超今更…(苦笑)
けど、このドラマがカルト的人気を誇っているのは分かります。演出も美しかったですしね。
なんといっても、出演者の演技が超素晴らしかったし。
シーズン4も出たら人気は出そうですね!!
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