ネタバレ感想です!!
未見の方は注意してください!!

新米刑事ヴァランダー 殺人犯の影
引用元:Netflixより
一時は警察を辞めることを考えたものの、復帰したクルトは、あるひき逃げ事件を担当。
被害者の身元を調べるうちに、事件に隠された驚きの事実を知る。

概要
↑前シーズンの感想はこちら。
シーズン1の評価が良かったようで、無事シーズン2が2022年2月17日から配信されました!
前シーズンと同じ全6話で構成。
私的にはシーズン2の方が好みで面白かったです~!
まぁ、シーズン1の真犯人は野放しのままなのは気になりましたけれども…。
でも、こちらもシーズンが続けば解決するかもしれませんよね?
ならば、このままずっとシーズンを更新し続けてもらいたいな~なんて思った次第。

登場人物① クルト・ヴァランダー
──演:アダム・ポールソン
引き続き主人公。
上司・ヘムベリが亡くなったこともあり、辞職することを決意していたけれど、結局根っからの正義漢。現場に復帰します。(ラスクが辞職願を提出してなかったのでした──)
前シーズンでできた彼女・モナとは交際順調のようで微笑ましい限り。
シーズン最後に、仕事にK.Oされたモナに対して「寝そべったまま、ゆっくりカウントダウンを聞けばいい。それからまた立ち上がるんだ」と言っていたの、私も心に刻んだよ…(?)

登場人物② フリーダ・ラスク
──演:リアン・ベスト
S1から引き続き登場。
髪の色が金色に変更されてました。
今シーズンの一番核となる事件の犯人『ファーゲル兄弟』の逮捕をしたのは彼女だし、且つ彼女が初めて担当した事件でした。
今シーズンで新加入の新上司・オセイとは昔お付き合いしていた模様。
むしろ今でも未練があるみたい。(個人的にはそのエピソードは要らなかったかな…と思いました)


登場人物③ サミュエル・オセイ
──演:アデトミワ・エデュン
今シーズンから新加入。
ヘムベリに代わって新上司として就任。ヘムベリとは違って規則を大切にするタイプ。
クルトとは馬が合わない感じ。
愛妻家のようだけど、ラスクには若干未練が残っていそう…?

登場人物④ ロベルタ・モディン
──演:リサ・ハモンド
今シーズンから新加入。
デジタル鑑識官として、クルト達に力を貸してくれます。
ちょっと無駄話が多いタイプの可愛らしい新キャラでした。
もっと活躍する場面を見せてほしかったな~と思うくらいにはお気に入りのキャラクターでした。


登場人物⑤ レザ
──演:ヤセン・アトゥール
前シーズンから引き続き登場。
とうとう重要犯罪課に昇進決定!!クルトと一緒に捜査にあたります。
…が、以前の反移民デモでの暴動で大けがを負ったことがトラウマになっており、緊張した場面になると息ができなくなってしまったり、集中力を欠いてしまう場面が多々あり。
昔の性格とは変わってしまったみたいで、ちょっと悲しい…( ;∀;)

登場人物⑥ ファーゲル兄弟
兄:ソーレン
──演:ジョゼフ・デイビス
今作で超キーポイントになる事件の首謀者とされる。
今シーズンで一番頭がキレる男だったと思う。そして一番悲しい境遇。
過去にラスクから尋問中にかけられた言葉『この獣!!』が胸に刺さって抜けない。
ファーゲル兄弟が起した事件とは…
2013年、皆から好かれ尊敬されていたムーベリ先生を兄弟2人で襲い、プール場に併設してあるサウナに閉じ込め命を奪った事件。
その当時、刑事責任年齢に満たない弟・エリアスは殺害への加担を告白、兄・ソーレンに不利な証拠を提供。
結果、兄だけが逮捕されることに。
世論を騒がせた事件だったそうで、この事件をラスクが担当していました。(初任務重すぎないか…)

弟:エリアス
──演:ルイス・マッキノン
今シーズンの被害者。
最初はただのひき逃げ事件かと思われたのだけれど、被害者があの『エリアス・ファーガソン』ならば話は変わってくる…と言う事でしたね。
犯人は自警団なのか、それともムーベリ先生と縁の深い人が恨みを晴らすため事件に及んだのか…
これを探るお話。


あらすじ
以前の事件で真犯人は捕まえられず、しかも慕っていた上司・ヘムベリが目の前で亡くなる…というツライ経験をしたクルト。そのまま警察を去ったのですが…日に日に悔しい思いがつのるばかり。
そのことをラスクに言えば、「思いを晴らすのは現場でしかできない」と言われ、無事復帰します。
そして、復帰1番に任されたケースが『轢逃げ事件』。
被害者は【アントン・ナイバーグ】という男性。
なんてことない事件かと思っていましたが、実はこれは偽名。
男の本名は【エリアス・ファーゲル】という男でした。
その昔、多くの人に好かれていたムーベリ先生殺害事件に関与していた男だったのです。
そんな男が轢逃げ事件で命を落としたとなると、ただのひき逃げ事件ではなくなってきます。
この『ファーゲル兄弟の事件』の捜査をその当時担当していたラスクと、とうとう昇進を果たしたレザとともにクルトは捜査に乗り出す…
というお話。

感想① 過去と現在の事件が見事にクロスしていく
よくあるタイプといえば、よくあるタイプの魅せ方なのですが、テンポが良く面白かったです。
今回も身も蓋もなくオチを簡単にまとめてみると…
皆から好かれているムーベリ先生には裏の顔があり、実は少女達を虐待していました。(最低&最低)
そんなムーベリ先生に虐待を受け、辛い思いをしていたミアという少女が「先生を何とかして欲しい」とエリアスに相談。
エリアスはそれを受け、兄・ソーレンと共にムーベリ先生を襲います。
その時お酒に酔っていたソーレンは、最後まで仕事をやり遂げれず。
結果、ミアが最後の最後に先生をサウナに閉じ込めたのでした──
そして、ファーゲル兄弟だけが警察に取り調べをうけ、ソーレンは泥酔状態で最後に何が起きたのか覚えておらず、且つラスクに『この獣め!!』と罵りをうけたことで、一気に憔悴。
加えて、エリアスはミアを庇いソーレンを犯人に仕立て上げました。
年月を経て、エリアスはミアの父親(法務大臣)から口止め料を貰いながら生活をしていましたが、やはり良心の呵責に苛まれ、ミアに「兄に告白する!」と告げます。
それを聞いたミアが焦り、同じ施設で知り合った友人・ジョエル・ペタ―ソン(警察車両整備係)に相談。
そして彼がエリアスの口封じをしたのでした…
ということでした。
つまり、ソーレンは冤罪だったし、エリアスはずっと罪の意識に囚われていたのだから、誰も幸せじゃないというしょっぱい着地。
そしてきちんと捜査をしきれなかった、ラスクの罪は非常に重い…(´ε`;)ウーン…
けどまぁ、前シーズンとは違って、悪人はきちんと裁かれたので満足しておきましょう…!!

感想② 新米の失敗
順調に捜査を進めていくクルトでしたが、ひき逃げ事件の唯一の目撃者・カチャからの調書を取り忘れてしまいます。
そもそも彼女の言動にそこまで怪しいと思わなかった私(察しが悪い)。
クルトもそうだったのか、彼女の事を後回しにしてしまいます。結果、このせいでカチャは命を落とすことに…( ;∀;)
こういった職業だと、1つのミスが大きな問題に発展する訳で。
これでまた1つ、苦い経験をしてクルトは学ぶのでした…
って、普段の生活でも、『慣れ』で『思い込む』事って多いと思います。
それに、新人で仕事に慣れてきたころって大きなミスをしがちですよね。自分も思い当たる節があって胃がキリキリ…。気を付けていこうと思った次第…(;´Д`)

感想③ 親友・レザとの関係について
親友レザが無事に現場復帰&クルトの同僚になりました!
この2人の関係性が好きですし、捜査の基本であろう『何故?を3回繰り返して考える』を実践している2人の会話が大好き。(というか、この問いかけがメインのドラマなので静かでいいと思ってます)
なんですが、レザの性格があの暴動事件後から変わってしまって周りが混乱してしまう今シーズン。
これがすごい心配…。
最後も、精神的不安定なレザが帰ってきた!!という描写で締めくくられたのですが。
もしシーズン3が製作されるのならば、レザが悪い方向に暴走してしまうんじゃないか…と心配で心配で夜もぐっすりな私でした‥‥(゜-゜)


まとめ
80点
前シーズンはちょっと国の内情が濃く出てきましたが、今シーズンは純粋に殺人事件を追う刑事ドラマでしたので、とても面白かったです!
IMDbの点数も今の所は高い(平均7ポイントくらい)ので、シーズン3もやってくれたらうれしいな~と思っています。
シーズン3への更新決定、してほしいですね。
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↑ファーゲル兄弟、こんなピエロらしきマスクを被ってましたけれど…、こういうマスク、本当怖いですよね…

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