ベター・コール・ソウル シーズン6 ネタバレ感想

ベター・コール・ソウル シーズン6












ネタバレ感想です!!
未見の方は注意してください!!











↑予告編はこちら。もう泣けて仕方ない…。
スポンサーリンク

概要

↑前のシーズン5の感想はこちら。

とうとうシーズン6でファイナルとなる『ベター・コール・ソウル』。
衝撃の展開続きで息をする間も与えず、全ファンを震え上がらせてくれましたね…!
私も観終わったあと、なにも手につかないくらい衝撃と喪失感が凄かったです。
それにこれで終わってしまうと思うと、何だかもう。全部やる気がでなくなっちゃって、もう…
もう、何もしなくていいかな…ってなりました(それはダメ)

それにしても、今シーズンは抜きんでて演出やカットが美しかったし、すべての展開が一冊の小説を読ませているかのような作品でした。もう一生、このシーズンを超える作品は出てこないかなぁ、と思うくらいでした(※個人の感想です)

そういえば、シーズン6の後半はほとんど本家『ブレイキング・バッド』の後の世界線だったので、マイクの登場がなかったですね。なんか、…なんか、どうしようもなくそれも寂しかったです…( ;∀;)

登場人物① ジミー・マッギル

──演:ボブ・オデンカーク
シーズン5終了後から、まだ砂漠ショックを引きずりつつも、手に入れた大金(=ラロの保釈金の一部)をもとに、弁護士業に精を出す。
また、キムと共にハワードへの嫌がらせ行為を開始。
計画の内容は、『ハワードはドラッグを使用しているんじゃないか疑惑』を周囲に持たせて『サンドパイパーとの和解を邪魔する』ことでした。
その為にあの手この手を使っていましたが…、ここまで嫌がらせできてしまうソウル、恐るべし。

ジミーとキムのサンドパイパーとの和解を邪魔しよう!!計画

✓サンドパイパー案件でパートナーとなっているクリスの前で、薬物使用疑惑を持たせる。
⇒2人でゴルフに行っている時に控室に侵入、ハワードのロッカーに「白い粉」を忍び込ませる。

✓クリスの前で、娼婦を車から追い出すという場面を目撃させる。
⇒ジミー、わざわざハワードの変装をする。(意外と似ていてびっくり)
ヒューエルに協力してもらって、車の鍵を複製。ハワードの車を彼がカウンセリングを受けている間に盗み出すという、かなり大胆な行動にでる。
↓意外と似ている気もする、ボブ・オデンカークのハワード変装。

↑Mr.ノーバディのおかげで体が出来上がったからこそできた演出だったかも…?


✓サンドパイパーの調停人に賄賂を渡しているとハワードに思い込ませる。
⇒合成写真をわざわざ製作。
調停人に似ている人間を雇い、あたかもお金を渡しているかのような写真を撮影。この時、調停人が腕を骨折していたのが想定外でひと悶着ありましたが、なんとかクリアー。

✓ジミーを怪しいと思い、彼の動きを探る為に雇った探偵がそもそもジミーの『仕込み』。
⇒まんまとジミーの策略にずぶずぶハマり続けるハワード。
上記の写真を渡してきたのも勿論その探偵なので、まんまと信じるハワード。
そして、写真のフチには少量のドラッグが塗られており、そのせいで興奮状態になってしまうハワード。
結果、彼はサンドパイパーとの和解の場で大失態をおかしてしまう…。

…といった、嫌がらせ行為をするソウル。
ここまでできてしまう彼が怖い。
思えば、ハワードへの複雑な感情があるからこそできてしまったのか…。
個人的な感想ですが、ジミーはチャックの自害についての責任を自分では(精神的に重すぎて)負いきれないから、ハワードに無理やり押し付けて「全部ハワードのせい」と思い込みたかったのではないかな…、と思っていて。
でも、ハワードはそんなジミーを「また雇いたい、一緒に仕事をしたい」といってしまうほどの、いつまでもどこまでも優等生。
なので、とにかく「腹が立つ」というのと「なんでこいつはこんなにもいい奴なんだ(自分の愚かさが際立った仕方がない)という感情が常に付きまとっているのではないかな~…。
だからこそどこまでもハワードを怒らせて、嫌われたいのかな…なんて思ったりしていました。

そんなジミーは中盤キムとの別れが決定的となり、ブレイキング・バッドでお馴染みのソウル・グッドマンとなり、世間から追われる身となります。
そして、シナボン店の店長・ジーンとして第二の人生を送り始めていたのですが、自身をソウル・グッドマンだと気づき脅してきた男性が現れピンチに。
しかし、その状況を逆に利用して、再び「滑りのジミー」のような犯罪行為(=お酒に睡眠薬を混ぜ込み、酩酊状態になった男性の家に忍び込みカードを盗む)を繰り返すようになります。
やはり、彼には普通の人生は無理なのか…。
そして、とうとう逮捕されるソウル。
そこでハンクの妻・マリーとも対峙しますが、持前の詐欺テクニックでこの局面を乗り越え、自分に有利な条件で司法取引しようとするのですが…
最後、彼が選んだ選択に号泣したのは私だけではないはず。

登場人物② キム・ウェクスラー

──演:レイ・シーホーン
今作のヒロイン。
ジミーと共にハワードへの嫌がらせ行為を一緒に計画。
かなりノリノリで、クリスが「プロボノ案件に特化した事業」を立ち上げる際も、そちらへの会合の参加よりも、嫌がらせ行為の方を選んでしまうほど。「私の居場所はここ(=嫌がらせ行為を成功させる事)よ。」と言った時、本当に背筋が凍る思いをしました。(※個人の感想です)
そして、マイクから「ラロが生きている」という警告をうけるキム。
怖いとは思うも、恐らく自分たちの方には来ないであろうと読んでいた…のですが、彼は見事にソウルとキムの前にカムバック。
…なんと、目の前でハワードの脳天が撃ち抜かれる…という惨劇を目にしてしまいます。

そこからキムの精神が崩れ出します。(当たり前だ!!)
心からジミーの事は愛しているけれど、彼と一緒に居ると誰かが傷つくと言い、彼の元を去ります。
弁護士を辞めてオハイオ州に移り住むキム。
仕事も一般企業の事務員。…あの、キムが。( ゚Д゚)
…ただ、彼女の精神はやはり病んでいて、何も決断できない人になってしまっています(何を聞かれても「う~~ん…」という感じだし、皆で食べるアイスクリームの味さえ決めれない。)
まぁ、あれだけの経験をしたので、そうなってしまうのも納得。

終盤にはジミーからの連絡を受けて、己の罪を清算することを決心するキム。
ハワードの死についての真相を警察とハワードの妻へ告白。
…全ての告白を終え、乗り込んだバスで号泣するシーンは一緒に泣いてしまいました。
どうしてこうなってしまったのか。
思えば、メサ・ヴェルデの文書を改ざんしたジミーを擁護せず、チャックに告白していればこうはならなかったのではないかな…と、彼女の決断一つ一つを思い返しちゃいましたね。

↑前髪ありのキムもかわいかったけど…、やっぱりセンター分できちっとセットされたあのポニーテール姿が恋しい。

登場人物③ ハワード・ハムリン

──演:パトリック・ファビアン
弁護士事務所HMMの経営者。
今シーズンもソウル&キムから嫌がらせ行為を受けます。(上記の通り)
かなり可哀そうでした。
あまり彼の私生活面は描かれてこなかったのですが、今シーズンで「カウンセリングを受けている」「妻とうまくいっていない」という、優等生のハワードとは想像のつかない面が出てきました。そんなハワードに嫌がらせする2人に少しの苛立ちを覚えちゃった…。

とにかく、散々な目に遭わされたハワードは2人の家に文句を言いに行きます。
そして、なんとそこに偶々タイミング悪くラロが登場。そして、ラロは躊躇なく彼の頭を撃ち抜きます。(ソウルとキムを脅すため)
…かなりショッキングなシーン。リアルに叫び声が出てしまいました。
というか、シーズン1からずっと登場していたキャラクターを、こんなもらい事故みたいな形で終わらせるなんて思いもしないじゃないですか…( ;∀;)

そんなハワードのご遺体はマイクが責任をもって処理してくれました。
でもですよ…まさかのあのラロと共に埋められる…だなんて、誰が想像したでしょうか…!?
鼻持ちならないキャラクターとして描かれてはいましたが、そんなことをされていい人間ではないのは確実。こんな終わり方はツラすぎる…。
キムとジミーが負う業は本当に深いですよ。本当に。

↑いや…、笑えないって…
↑ずっといけ好かないハワードだったのですが、こんな幕引きは信じられなかったし、あまりに無念で号泣しました…。

登場人物④ ナチョ・バルガ

──演:マイケル・マンド
ガスの手駒となって、ラロ暗殺の手引きをしてしまったナチョ。
ラロ暗殺の裏切り者だとガスに仕立て上げられてしまったので、サラマンカファミリーに追われる身に。(双子も再び登場!!)
実際はラロは自身の死を偽装して生きながらえていましたが、それは露知らず。
追われる身になりましたが、結局はガスの元に下るナチョ。
そして、ガスから用意されたシナリオの通りにするよう指示されます。
ファミリーと対立するペルーのカルテルに雇われてやったと告白し、自身が裏切り者だとヘクターの前で告白するよう言われます。

荒野にて、シナリオ通りそうヘクターらに告白し、それでも「ヘクターを動けない体にしたのは俺だ!!ざまあみろ!!」「サラマンカが憎い!!」という本心もすっきり吐き出して、彼は自身の命を自身で終わらせます。
これもまた叫び声が出てしまいましたね…。

憎いサラマンカ一家に自身の命を奪われるよりも、自分で自分の命を奪う選択をしたナチョには痺れまくりました。
一種の尊厳死になるのでは…

そんなナチョは最期に父と電話しております。父は最期まで「足を洗え」しか言いませんでしたが…、それがまたナチョの家族らしくて良かったです。
また、マイクがナチョの死を父親に知らせに行きますが、柵を隔てて話すカットも、彼らが住む世界は違うのだと分からせてくる感じが…もう、息が詰まりましたね。

↑ナチョの物語りもこんな幕引きなのか…と茫然自失になりましたねぇ。父と幸せそうな姿が見たかったな。
↑住む世界が違うことをこのシーンだけでわからせてくれる…。

登場人物⑤ ラロ・サラマンカ

──演:トニー・ダルトン
シーズン5の最後にて、ガスが雇った暗殺者集団に命を狙われるもなんとか逃げ切るラロ。
ガスの裏切りの証拠を掴むため、一旦は自身の死を偽装します。(自身と体格の似た男の命を奪い、焼くという鬼のような所業…)
そして、チーグラーから聞いた断片的な情報をもとに、なんとドイツに渡ります。
チーグラーの妻に接近し、彼女の家に忍び込むラロ。(この行動力はマジで見習いたい)
そこで、チーグラーと共にラボ建設に関わった「子供たち」から送られたモニュメントを発見。
そのモニュメントを製作した会社から、依頼主を割り出すことに成功!!(すごい執念だッ!)
そしてその男から、ガスが計画していたラボ建設計画を聞き出すのでした…。
毎回思うのだけど、ガスもラロも集中力と忍耐力が尋常じゃないほどすごくありませんか…??
上司に欲しい~~!!と一瞬だけ思っちゃいました。一瞬だけね。

帰国したラロは、下水道らしきところからガスのラボを監視。
ヘクターには生きていると連絡し、必ずやガスの裏切りの証拠を掴むと言います。
その為に、ガスをラボにおびき寄せる必要があります。且つ、目の上のたんこぶであるマイクを引き離したい…ので、ここでジミーとキムを利用します。
この計画が実を結び、ラロはガスとラボにて最終決戦を迎えるのですが…。

ガスもガスで、「恐らくラロはドイツに行き、ラボの事を知るであろう」と想定し、ラボに銃を隠しており、2人の対決はガスの勝利となります。

そして、ラロの遺体はハワードと共にラボの地下に埋められるのでした…。

あらすじ

【過去パート】
ナチョの手引きでラロの家は襲撃されます。
しかし、そこを何とか脱出したラロは自身の死を偽装し、ガスの弱味を握るためドイツに渡り、ガスの建設途中のラボの存在を知ります。
ナチョはナチョで、ガスに「ラロ一味を裏切った人間」として仕立て上げられ、カルテルから追われる身に。そして、最後にはカルテルに捕らえられて、ヘクターと対峙します。

ジミーキムと共に『ハワードへの嫌がらせ作戦』を決行。様々な迷惑行為をうけた結果、ハワードが抗議しにジミーとキムの家を訪れましたが…。
そこであった恐ろしい悲劇の結果、ジミーとキムは別々の道を行くことに。
ジミーは感情のストッパーでもあったキムを失い、我々がよく知る「ソウル・グッドマン」に変貌します。

【ブレイキング・バッドの時間軸を超えた未来パート】
シナボン店店長で、平穏な生活を送っていましたが。己の正体を知っているタクシー運転手の男性(=ジェフ)に脅されるソウル(=シーズン5時点で)
しかし、その状況を利用して「悪事をする方法」を伝授することで窮地を脱します。
マルコの遺品であるピンキーリングを身に着け、「滑りのジミー」として悪事を繰り返します。
…が、そんな事も長く続くわけもなく、ジェフの母・マリオンに自身の正体がバレてしまい、とうとう警察に逮捕されます。

果たして、警察に身柄を拘束されたジミーは自身の罪を認めるのか…

というお話。

ジミーとキムとハワードの関係

まず、激震が走ったこの3人の関係。
なにせ、シーズン1からずっと出演していたハワードが、貰い事故風に亡くなってしまうのですから、…このドラマ怖い…( ;∀;)となりましたね~~…

この3人の関係はいつだって不思議でした。
弁護士の腕はないけれど、経営者としては有能であったハワードに対して、「弁護士としては有能」であるキムは「エリートなだけのハワード」に苛立ちを感じているようだったし。
ジミーは兄・チャックのこともあって彼に嫉妬やいろんな感情をもっていたようでした。
…ハワードはハワードで、そんな2人の負の感情にある種鈍感で。気づいていない感じがまた2人を苛立たせたのでしょう。(苦笑)
ちょっと考えれば、この2人からは距離はとりそうなものを…取らないのがハワード!!( ゚Д゚)

それでも、亡くなっていい人ではもちろんありませんでした。

キム

特にキムは彼の死について大きな責任を感じていました。
マイクから「何もなかったかのように過ごせ(=カルテルとの関係が他にばれてはよりツライ展開が待っているから)」と言われ、普段通りに過ごしてはいました。
…が、ハワードの葬式にて、彼の妻に「ハワードはドラッグの過剰摂取による自害」という嘘に真実味を持たせるため、「彼がドラッグを使っているところを見た」という更なる嘘をつきました。
この時のキムの顔が凄まじく恐ろしくて…、感情を押し殺して押し殺して、何者でもなくなってしまったような表情でしたね…。
結果、押し殺し過ぎたキムはあれだけ好きであった弁護士を辞め、一般企業に勤め、第二の人生を歩みはじめることになりました。
…この第二のキムは髪型も服装も冴えない感じになっており、しかも「自分では何一つ決定できない」人になってしまって。あのキムが…。
見ていて、かなりボロボロでしたね。

そうして、過去の罪を清算するために裁判所に行くキム。↑のシーンがとても印象的でした。
プロボノ案件に熱心な自分と似た風貌の女性弁護士をみつめているのですが…(因みにこの女性、少雨学金を受け取れなかった学生さん。ジミーから「あの鼻持ちならないエリートたちを見返してやれ!!」と発破をかけられていたクリスティ・エスポジートなんだとか!!…頑張ったんだね!!)
「どうしてこうなってしまったの」と頭を抱えてしまいますよね…。だって、この女性の姿こそ、キムが望んで在りたかった姿なんですから。というか、在るべき姿だったのに…。
しかし、キムが選んだ道の先が「この冴えない姿」のキムだったのも確か。チャックの「行動には結果が伴う」という言葉が響いてきます。

最終的には、彼女はハワードの妻に全てを告白。
ハワードはラロというカルテルの男に殺害されたこと、そしてラロとキムとジミーの関係について。
妻は勿論激怒。キムもキムで、一生をかけて償うと約束します。

…そうして、帰りのバスでとうとう【号泣】するキム。やっと、やっと肩にのしかかっていた重荷に向き合えた感じ。一緒に号泣しましたし、「一生をかけて償って欲しい…( ;∀;)」と思いましたね、本当に(誰?)
でも、おかげで彼女自身も弁護士に復帰。きっと、今まで以上に弱者の気持ちが分かり、犯罪への嫌悪感も強い弁護士になってくれることでしょう…!!(誰?)

ソウル・グッドマン

ハワードの死後、キムも去ってしまい「感情のストッパー」「ジミーを愛してくれる人」が居なくなってしまったジミー。もう完全にソウル・グッドマン化します。完全体ですね!!(違)
そして、とうとう時間軸はブレイキングバッドを超えて、ウォルター・ホワイトの死後の時間軸のジーン(ソウル)が描かれます。
こちらも、ジーンとしてうまく生活していたというのに「滑りのジミー」を復活させてしまいます。
これもまた、キムへの電話で再発してしまうのがソウルらしい。
タクシー運転手のジェフと共謀して、様々な悪事に手を染めていきます。
まずはシナボン店が入っている大型ショッピングモールで盗みを行います。
シナモンロールで警備員の目を引き付けて、その間にジェフが盗みを働く…といもの(これも念入りな練習がありましたね~)

↑ショッピングモールの間取りを記憶して、ロープを張り、効率よくものを盗む手順をジェフにコーチングするソウル。

他にも、お金持ちに睡眠薬入りの薬を飲ませて酩酊状態にし、その人間のカード番号を盗む…といった犯罪行為に手を染めていきます。…正直そこまでできてしまう精神状態を持っているならば、真面目に働くのも馬鹿らしい…というキモチになるんでしょうかね…(´ε`;)ウーン…

結局、ジェフの母親のマリオンに正体がバレてしまい、ソウルはとうとう逮捕されてしまいます。
…これも、ゴミ箱に入って警察の目をごまかそうとする⇒ゴミ箱の中で見つかる…という構図がなんともソウルらしい…

↑ゴミ箱の中から外の様子をうかがうソウル。その昔はサンドパイパーのため(=正義感)にゴミ箱の中に入っていったのにね。

そして、司法取引をするソウル。
今までの悪事は全て「ウォルター・ホワイトに脅されてしたことで、自分はむしろ被害者である」と言いなんと、刑を7年まで短縮&チョコミントアイスを定期的にgetすることにまで成功。(流石詐欺師…弁護士だぜ)
そして、ハワードの死の真相も利用して自身の刑を軽くしようとしていたのですが…、そこで初めて「キムが罪の告白を行った」ことを知ります

↑ハンクの妻・マリーと対峙するシーンも超胸アツでした…、マリー、あんまり好きじゃなかったけど。けど、こみ上げてくるものが凄い。

それを知ったソウルは、キムを裁判所に呼び出してとうとう法廷に立ちます。

裁判所にて。ソウルとして、堂々と(?)嘘をつくのか。それともジミーに戻るのか。

…結果、彼は「ソウル」を捨てて「ジミー」に戻りました。

キムが愛した、「ジミー」に戻ってすべての罪を告白します。それこそ「チャックの自害」についても自分に罪があったと、それも告白するのです…!!(これは法的には罪には問われませんが)

このシーン、号泣してしまいました…。

最後の最後にあの「ジミー」が帰ってくることを勿論期待していたのですが、こんなにちゃんと「ジミー」になっているのが、流石ボブ・オデンカークさんの演技力というか。

身振り手振りも大分抑えられており、少し眉と目尻が下がって自信が無さげな様子。
そして、キムの方を振り返るときの表情が「ジミー・マッギル」そのものでした。
おかえり~~!!ってTVに向かっていったのは私だけではないはず…(私だけか?)

刑務所までの護送車内で、犯罪者の人々から「お前、ソウルだろ」「随分と世話になったんだよ」と言われ、「BETTER CALL SAUL」コールをされるジミー

彼は確かに悪徳弁護士でしたが、弱者の味方であった時期はもちろんあったわけで(むしろ長い)
そんな時期がちょっと報われる、そんな瞬間でした。こちらも号泣してしまったなぁ…

そして、本当に最後。
キムが面会に来てくれて…このカットですよ↓

もうこのカットの為にシーズンが6つあったのではないか、といっても過言ではない(過言です)ショット…!!
しかも、ずっとモノクロだったのですが、このシーンのたばこにだけは火の明かりがカラーになっているんですよね。おしゃれすぎやしませんか…!!(大声)
一番大きな違いは、ジミーは囚人服を着ていることでしょうか。2人の行った道の対比がこれまた素晴らしい。

ジミーは75年求刑されたのですが、模範囚になれば刑も短くなるだろうと言っていました。
レイ・シーホーンが後日インタビューで言っていましたが、「キムはこれから定期的にジミーに会いにいく。そして彼の出所を待ち続けている」とのこと。

これにてソウルは消え、今後はジミーとしてすべての罪に向き合うことにしたわけですが…。
シーズン6つ使ってやっと、「自分」と向き合うことにした彼に乾杯。

ここで、思うのはウォルター・ホワイト

ウォルターはずっと自身の過去に囚われ続け、結果息絶えましたね。
でも、ジミーは「自身の過去」「自身の現在」すべてに向き合う事にしました。

「ブレイキング・バッド」と「ベター・コール・ソウル」の物語りの結末で大きな違いが出ました。
この対比も素晴らしかったんじゃないでしょうか…。
またブレイキング・バッドを見直したいですね。

本家『ブレイキング・バッド』のあの2人が登場!!

今シーズンで一番のファンサービスだったんじゃないでしょうか。
あのジェシー・ピンクマンウォルター・ホワイトの登場です。(本人たちも前々から「BCS」に出演したい~!!とラブコールを送っていたので、念願のご出演です)

↑公式からも、ジェシーの名セリフ(?)とともに告知がありました…((´∀`))ケラケラ
因みに、ブレイキング・バッドの2人が登場する第11話のタイトルが【ブレイキング・バッド】
ブレイキング・バッドにてソウルが初めて登場するときのタイトルはS2の第8話【ソウルに電話しよう!(ベター・コール・ソウル)でした。
お互いがお互いのタイトル名を言い合う…という超粋な演出でした。いちいち痺れる~~…!!

↑このマスクといい…、あの直後だということがわかりますね。そして「ラロって誰だ?」ときかれていたのも印象的。
ブレイキング・バッドS2の第8話で「ラロの手先か!?」とソウルが2人に尋ねているので。本家にもラロは名前だけ登場していたんですね。

そして、印象的だったのはこのシーン。↑
ジェシーは友人のコンボ(本家で子供で銃に撃たれて命を落とした彼)がキムにお世話になっていたことがあって、キムは「いい弁護士」だと認識していました。
そのキムに「ソウルは良い弁護士か?あんたのお墨付きなら安心できる」と聞きます。するとキムは「私が知っていた頃の彼ならね」と答えます。
そう聞いたジェシーは「ソウルを信用する」ことに決め、2人はソウルを介してガス・フリングと出会ってしまうわけで…。
ここで一枚キムが噛んでたなんて、誰が想像できました…⁉
ここでこういう繋がりを魅せる~~…!!と思って鳥肌が立っちゃいました…。
いいドラマダナァ…( ;∀;)

まとめ

100点満点

7年続いた【ベター・コール・ソウル】、とうとうこれにて終了です。
もう毎話毎話が渾身の出来で、製作者の方々には感謝しかないというか…、この作品を世界に生み出してくれてありがとうございました…( ;∀;)
今年、このドラマを超える作品は出てこないだろうな…と個人的には思っているほどです。

配信されてからもずっとソウルが話題になって、世界トレンド入りもしていましたし、ロッテントマトでも高得点&史上最高傑作と名高かったのですが…↓

なんと…なんと、エミー賞では総スカンという残念な結果に…( ;∀;)

かなりTwitterも荒れてしまいましたが、これはかなり疑問が残る結果となりました…。
あのボブ・オデンカークが獲れない?あのレイ・シーホーンが獲れない…⁉そもそも作品賞も獲れないなんて…!!(ちなみにイカゲームが受賞)
もう、これだけが残念…。
どうやら、投票期間が終わってから本作の後半部分の配信があったので、そのせいではないか?という説があるらしく、もしかしたら来年ノミネートされるのは?という可能性も無きにしも非ずだそう。
来年に期待…なのかもしれないのだけど、どうしても今年、この瞬間に受賞してほしかったなぁ…と、これだけが本当に悔いが残りますね…( ;∀;)

↑最後にBCSのキャストからのファンへのメッセージを貼っておきますね。
素晴らしいドラマをありがとうございました…。
















コメント

タイトルとURLをコピーしました