ネタバレ感想です!!
未見の方はご注意ください!!

概要
本作はNetflixオリジナルのドラマ。全4話で構成されています。
監督は『ガーディアンズ』や『スパイダーマン:スパイダーバース』を手掛けた、ピーター・ラムジー。なので、やっぱり撮り方、お話の展開の仕方が大変心躍る仕掛けがたくさんでしたね。
また、製作にはショーン・レヴィ(ストレンジャー・シングス)が携わっているのだから、盤石の出来。私は大号泣でした…( ;∀;)
因みに、原作は作家兼イラストレーターのウィリアム・ジョイスの『Ollie’s Odyssey(原題)』に基づいているそうです(‘Д’)ヘエ


あらすじ
胸に鈴が埋め込まれたパッチワークのお人形・オリーは、目が覚めるといつもの家とは違う、リサイクルショップらしき場所にいました。
そこで出会った少女から「僕の友達(持ち主)のビリーを知らない?一緒に探しにいかない?」と誘われますが、そもそも自分が今どこに居て、ビリーがどこにいるのかを全く思い出せません。
困惑するオリー。
そしてその夜、店内で犬に襲われたりして大変な思いをしている時にゾゾというピエロ風のおもちゃに助けられるオリー。
ゾゾと仲良くなり、ゾゾから「何か思い出せないか?」と尋ねられ、ビリーから貰った星形のバッチを見て徐々に記憶が蘇ってきます。
ビリーの部屋に「記憶の壁」というものがあって、それを再現するオリー。それを地図にして、ビリーを探しに行くことを決心。
面倒見がいいのか、ゾゾも一緒に行こうと言ってくれて2人でお店を脱出することに。
脱出する際、犬に再び襲われる2人でしたが、パンキーなぬいぐるみ・ロージーが助けてくれます。
ロージーはゾゾと知り合いのようで、2人に付き合ってくれることに。
オリーは果たしてビリーの元に戻れるのか…
というお話。
登場人物① オリー
──演:ジョナサン・グロフ
今作の主人公。
パッチワーク風のウサギのぬいぐるみ。
親友(=持ち主)のビリーとなぜか離れ離れになってしまったので、彼の元へ帰るために旅に出ます。
ずっと記憶がなかったのだけど、道中、何故ビリーと別れてしまったのか、そして「自分は何のために生まれてきたのか」を思い出します。
とぎれとぎれの記憶をつないで、とうとうビリーの元にたどり着くのですが…


登場人物② ゾゾ
──演:ティム・ブレイク・ネルソン
オリーの旅路に同行してくれることになったぬいぐるみ。ピエロかな?
記憶が戻らず、混乱するオリーを諫めて支えてくれる兄貴的なぬいぐるがと思いきや…。
本当は、長年にわたって愛する人形・ニーナを長年探していたゾゾ。
ニーナを取り戻すためなら、いろんなおもちゃを破壊してきていた…という超暴力的な人形でした。
なんと、オリーの体内にあるベルがニーナのものであったため、オリーになんとしてでも記憶を取り戻してほしかったのです。
記憶を取り戻させるためには何でもするゾゾ。なんとオリーを拷問し始めます。(人形が人形を…!?)
この展開から、一気にトイ・ストーリー感がなくなり、シリアス路線になりましたね。とても良かったです。
彼はずっと過去に囚われ続け、暴力に走り、そして心を完全に失ってしまった哀しい存在でした。

登場人物③ ロージー
──演:メアリー・J. ブライジ
女の子のクマのぬいぐるみ。戦闘力高めで、カッコイイ。
オリーとゾゾの旅路に同行してくれます。
彼女は、昔ボロボロの状態だった時にゾゾと出会い、ゾゾに体を直してもらいます。
そして、ゾゾの「ニーナを探す旅」に同行。その影響で戦闘能力が高くなったのですね…(´ε`;)ウーン…
次第にゾゾの事を「愛」し始めるのですが、ゾゾはニーナに固執していく一方なので、この恋は実ることはなく…。
最終的には、ニーナの顛末を知り暴走しきったゾゾの命を「愛」故に彼女が奪い、2人は深い眠りにつきます。
なんとも切ない、愛の物語りでした。…まさかのヘビーさ。

感想① オリーの正体
個人的には一番響いたのはここでした!!
正直、2話くらいまでは「トイ・ストーリー」と酷似していて、若干だれ気味だったのですが。(酷い)
3話から一気にダーク路線&リアル味を帯びてきて面白かったです。
なにより、記憶を取り戻したことで「己の存在意義」を悟ったオリーが良すぎて、号泣してしまいました。オリーはただのビリーのおもちゃではなかったのです。
左半分はママの服、右半分はパパの靴下、魂のベル(=ゾゾの想い人・ニーナのもの)は、ママが長年大切に愛してきた人形のもの、という、オリー1つで「家族」を表現しているのです。
また、ビリーの家族はちょっと特殊で、ビリーは養子なんですよね。
それをママは「私たちの家族はつぎはぎみたいなもの」と表現していて、オリーはまさしく「ビリーの家族」を現わしているのです。
そんなばらばらのものを1つにして出来上がったオリーは、ママからなんと「遺言」を託されていたのです。
オリーはビリーに捨てられてしまったという事実に打ちひしがれながらも、「それでも僕はビリーのそばにいなくちゃいけない」といって、長い年月をかけて…それこそ、ビリーの娘が、オリーとビリーが別れてしまった年齢(つまり20年くらいは経ったのかな??)になってでも、オリーはビリーの元に帰るのです…( ;∀;)(号泣)
また、1話にちらっと登場した女の子がなんとビリーの娘だった、というのも衝撃的。
見事な伏線回収でしたね!!
感想② ビリーの成長記でもある
もちろんオリーの旅がメインで描かれているのですが、同時並行で描かれるのはビリーの物語り。
ビリーはオリーと決別した理由は、「父のように強くなりたいから」でした。
ママを喪い、今後はパパと2人で生きていかないといけない状況。
パパは「お人形遊びのような子どもみたいな遊びはもうやめて、精神的に自立してほしい」と思っています。そして、それをビリーに言ってしまうわけですが…。
ビリーもそれを聞いて、いじめっ子にも「人形遊びなんてしてんの~~??(・∀・)ニヤニヤ」と言われてしまって、弱い自分と決別するためにオリーを放ってしまいます。
そんなビリーですが、やっぱりオリーは「家族」。
後悔して、すぐに探して回ります。
その最中、「まだ人形なんて探してんの~~??(・∀・)ニヤニヤ」なんて言ってくるいじめっ子とも対決する(タイマン)ことになりますが、陳勝…!!その様子をパパがしっかりと確認します。
そしてパパから「泣かないことが強さじゃない」「お前は十分強いよ」と褒められます。ここでも私は号泣…
ビリーは「家族」を2人も喪い心がボロボロだけれど、それでも自分の家族を守る為にいじめっ子に立ち向かい、そして勝利する。という素敵な構図が出来上がったのです…。
感想③ ゾゾは過去に囚われて動けなくなってしまったものの象徴
このドラマにおいて、一番のダークな部分であったゾゾ。
ゾゾのおかげ(?)で、このドラマに重みが出ましたね…( ;∀;)
まさか、おもちゃがおもちゃを一方的に殴り続ける…なんてシーンが見れるとは。ゾゾゾ…(寒い)
そんなゾゾはずっと想い人のニーナが全てで、彼女に固執してしまったことで性格はゆがみ切ってしまいます。
ニーナは、ビリーのママに心から大切にされて幸せに暮らしていたのに…。
そしてそのベルがオリーの心臓になっていたほどなので、きっと家族のように大切にされていたのでしょう。
最期、ゾゾはオリーの心臓であるベルをむしり取ってしまいます。
鬼の形相で。過去に囚われ、未来に目を向けれないものの末路はこうなのかな…なんて思ってみていたら、何とも背中がゾゾゾ…(寒い)
まとめ
90点
2022年、今のところNetflixオリジナルドラマシリーズで一番好きな作品でした。
最終話は号泣しすぎて、バスタオルが必要になったほどでした…( ;∀;)
ただ、最初の2話がかなりの既視感がすごかったのが残念でしたね…(苦笑)
ピーター・ラムジー監督の次回作は「SPIDER-MAN: ACROSS THE SPIDER-VERSE (PART ONE)」なのですが、2022年に公開予定とのこと。楽しみですね~~!!(´▽`*)
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↑ピーター・ラムジー監督作品で一番好きなのはこちら。
クリス・パイン、ヒュー・ジャックマンも出演(声ですが)。


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