アボット・エレメンタリー ネタバレ感想

アボット・エレメンタリー















ネタバレ感想です!!
未見の方は注意してください!!







Abbott Elementary ドラマ動画配信
↑キャラクターの特徴が出ててすごく良い!!


フィラデルフィアの公立小学校を舞台に、熱心な教師たちや、ちょっと無神経な校長の姿を描く。人員は足りず、予算は十分ではないが、教師たちは仕事を愛している。
彼らは使命感に燃えているのだ。

引用元:アボット エレメンタリーを視聴 | Disney+(ディズニープラス) (disneyplus.com)
↑予告編。日本語版は見つけれず…というか、多分ないのかな。Disney+さん、もっと宣伝して…!!
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キャスト紹介

本作は、製作、企画、脚本、主演を全てジャニーン役のキンタ・ブランソンが務めております。
ウォルト・ディズニー・テレビジョンが運営するABC局で2021年12月より放送されていた本作。日本では、Disney+で配信されました。
1話20分程度のモキュメンタリーシットコムですので、大変見やすくて面白かったです。
映画批評サイトでも超高得点を記録。どうやらシーズン2も決定したみたい。

↑rottenntomatoより。


現在33歳のキンタ・ブランソン。今作で初めて観た女優さんでしたが、まさか製作も脚本もされているとは露知らず…。これからが楽しみな女優&プロデューサーさんですね。

それにしても、登場人物全員『どこかに居そうな先生』感が強くて、ものすごく安心して観れたなぁ。

登場人物① ジャニーン・ティーグ

──演:クインタ・ブランソン
本作の主人公。
アボット小学校2年生担当の、まだ2年目程度の新米教師。
新米教師らしく、いつも精一杯仕事に取り組んでいます。そして、よく空回りする。
この空回り感の空気感、全人類の共感を呼ぶんじゃないか?というくらい初々しく、超応援したくなる。ひたすらかわいい先生でした。
中学の頃からずっと付き合っている、タリクという彼氏がいる。
タリクは全然売れないミュージシャンで、もう見た目から分かるヒモ男。
ジャニーンは愛していたのですが、かなり自分勝手な彼に疲れを感じ、最終話にて破局。
実母とは不仲である模様。
職場の先輩のバーバラの事を心底尊敬しており、『職場の母』として慕っている。

↑かなり好感度の高い主人公でした。

登場人物② エヴァ・コールマン

──演:ジャネル・ジェームズ
アボット小学校の校長先生。
かなり破天荒で、無神経なキャラクター。常にカメラにキメ顔してくれる。
教育委員会の委員長を不倫ネタで脅し、校長の座についている。酷い話である。
それでも、家族想いな一面もある。
彼女が一番好感度が低かったのだけれど、後半になるにつれて好感度は爆上がり。
特に、第12話の予算委員会での演説が秀逸!一気に好きなキャラクターに。

Janelle James
↑第1話にて、全予算を使って自画像を使った学校の看板を作った時はドン引き。…やっぱり駄目な先生だな。

登場人物③ グレゴリー・エディ

──演:タイラー・ジェームズ・ウィリアムズ
非常勤の教師として、アボット小学校に赴任。
熱心でかわいいジャニーンに恋をし、そして彼女の仕事に対する熱意に感服した結果、最終話にて常勤の教師に。
本人はずっと校長先生になりたくて頑張ってきていた。…のだけど、エヴァのせいで校長になれなかったことが発覚。ちょっとグレるグレゴリー。(着衣を乱し、机に脚をのせるだけという…かなりかわいいグレ方──)
実家の影響で園芸が得意。だけど、手伝いをさせられすぎて大嫌いに。
…けど、その得意を活かして学校の野菜を立派に育て上げてしまったグレゴリーの話、とても笑いました。

声が低くてかなりイケメン先生。
ジャニーンにずっと片思いしていましたが、どうやらバーバラの娘・テイラーといい雰囲気になっていそう。
最終話でジャニーンがフリーになったので、今がチャンスだぞ、グレゴリー…!!

Abbott Elementary" Light Bulb (TV Episode 2022) - IMDb
↑ジャニーンを見つめる目がいっつも超微笑ましくて、すごい応援してました。

登場人物④ バーバラ・ハワード

──演:シェリル・リー・ラルフ
アボット小学校のベテラン教師。
彼女の担当するクラスは、常に規律を守った完璧なクラスになる。
ジャニーンに好かれていて、なんだかんだ彼女の成長をあたたかく見守っている。
いや、本当にしっかりした、いかにも『先生』。先生の鑑。
最新機器には弱く、アナログ先生。…そういうところも含めて、「あぁ、こんな先生いたなぁ…」と共感を呼ぶ。
娘のテイラーとはしょっちゅう喧嘩しちゃうけれど、仲良し。

Quinta Brunson and Sheryl Lee Ralph in Abbott Elementary.
↑バーバラが一番すきなキャラクターかも。優しくも厳しいいい先生でした。ジェイコブと園芸する話、好きでした。

登場人物⑤ ジェイコブ・ヒル

──演:クリス・ペルフェティ
ジャニーンと同期の先生。ジャニーンカップルとカーシェアしていて、ジャニーンとは仲が良い。(ちょっと嚙み合わない時もあるけど)
ちょっと的はずれな事を言ってしまう。同僚のグレゴリーと仲良くなりたいのだけれど、大体空回り。
ザック(スペルはZach)という、異様にスニーカーに詳しい同棲中の彼氏がいる。
このカップルも微笑ましくて。別れないで欲しい。お互いちょっとずれているから、それを補い続けて欲しい…

Photo of Sheryl Lee Ralph, Chris Perfetti and Quinta Brunson in a scene from "Abbott Elementary."
↑恋愛について悩むジャニーンに「君が最高の君でいられるよう、僕は全力で応援するよ」って言ったとき、泣きそうになった…。

登場人物⑥ メリッサ

──演:リサ・アン・ウォルター
バーバラに次いでベテランの教師。
姉御肌な先生で、イベント事に気合が入るタイプ。
こちらも「こういう先生いたな~~」と共感をよぶタイプの先生。
離婚歴があり、次の恋愛には奥手になっていたのだけれど、学校に出入りする業者さんのいい雰囲気になったみたい。
第11話にて、危険行為をする生徒の事情聴取をするシーンがあったのですが、ノリノリで似合っていたのが印象的。彼女も魅力的なキャラクターでした。

Abbott Elementary': Quinta Brunson on ABC workplace comedy's success
↑彼女はうちの職場に欲しいタイプ。

登場人物⑦ ミスター・ジョンソン

──演:ウィリアム・スタンフォード・デイヴィス

学校の用務員さん。
登場時間はそう長くないのだけれど、ちょいちょい出てきては、毒を吐いて去るタイプ。
実は色んな職を転々として、この職に就いている。
最終話にて、綺麗すぎる着地にちゃ~~んとオチをつけてくれた(生徒達からの先生への感動的な感謝の手紙を無慈悲に捨てた)、すばらしいキャラクター。
来シーズンでの活躍が楽しみ。

あらすじ

舞台はフィラデルフィアの公立小学校。

生徒たちが素晴らしい人生を歩めるように、その手助けをしようと使命感に燃える教師たち。
しかし、予算不足は深刻。廊下の電球も換えれないほど。
そんな事情もあって、ジャニーンと同期の教師たちはほとんど辞めてしまい、残ったのはジェイコブだけ。
それでもめげないジャニーンは、新米らしく常に仕事に100%で体当たり。
色々とから回ってしまうけれど、ベテラン教師たちにもたくさん支えてもらいながら、今日も仕事を頑張る──‥‥というお話。

感想① 描くのは『仕事に熱心な教師たち』の姿

本当に私事なのですけれど、実は身内が…というか父が教師をしておりまして。
教師がかなり身近なもので、教師の裏側もよく知っているんですよね。
世間一般では先生に「清廉潔白」な部分を求めているように思うんですけど(先生ならこうして欲しいとかこうあるべきだ~とか)、それについて先生はどう思っているか嫌と言う程わかっているし、当たり前だけど、『先生』の私生活をまぁ~~よく見てきています。
…そういえば先生に対してわざわざクレームの電話をかけてくる親もいました。
それを小学生の私が父に取り次ぐ…みたいなこともしていたなぁ…(しみじみ)

とにかく、先生の裏側(?)をよく見てきた私。
こういったコメディで『先生』を取り上げられてしまうと、『教師』という職業を小馬鹿にされるのではないかなぁ、と勝手にビクビクしていたのですが、完全に杞憂でした。

このドラマの良い所は、『熱心な教師たち』を捉えてくれていること。
しかも、その熱心さがかなりリアル。
『生徒達を正しい道に導いてあげるんだ!!』とかいう熱心さではなく、教師という『仕事』に熱心&真面目なのです。そう、あくまで『仕事』なんです…!!
そのあたりがとてもリアルな空気感で、かなりあるあるだった印象。

『仕事』を頑張ろうとして変な方向に行っちゃったり、変なところに真面目になっちゃったりしません?そんな人たちの風景を捉えてくれているので、大変安心して観れました。

仕事に熱心な人たちばかりを描いているので、ポジティブな気持ちになりました。
観ていてかなり気持ちが良くて、特にジャニーンは新米らしいエネルギッシュさがまぶしい!
…自分もこうやって仕事に真剣過ぎる時期があったなぁ~と思って、微笑ましくて仕方がない。
最終話にて、先生が大分板について憧れのバーバラの様になれていた様で、なんだかうれしい気持ちになりましたね~…(*´ω`*)ホッコリ

感想② 意外と泣かせてくるシーンも…

とにかく、やりとりで笑わせて微笑ましい気持ちになるドラマだったのですが、ところどころ泣かせてくる話もありまして。これは私だけかな??

第10話にて、真面目な優等生ジャニーンが実は母と不仲である、ということが発覚します。
不仲どころか、若干ネグレクト?のような感じ。
故に、彼女は親の為に優等生になったのか…!?なんて考えると胸にぐっっとくるものがあったし、バーバラ親子の仲いい姿を見て、「私だって…!」と対抗するように実母に連絡するも無視されるという状況にも胸が引きちぎられそうに…。(基本ほんわかした話ばかりだったのに、ここにきてこんなシリアスな話がくるとは誰が予想できたか…!?)
そんな孤独を感じているジャニーンに、図らずも手を差し伸べるのがバーバラ。
「今日の仕事はどうだった?」と何気なく彼女に声をかけ、ジャニーンが上手くいきました、と言えば、もう聖母のごとく微笑んで「よかったじゃない!!」と大喜びしてくれるのです。
もう、このシーンが最高に良くって…!!ぼしゃぼしゃに泣いてしまったのです…。
まさに『職場の母』。いや、もうジャニーンにとっては実の母…(言い過ぎ)

ちゃんと頑張ったことに「良かったね」と労いの言葉をかけるという、かなりシンプルな事なのですけれど、自分も改めてちゃんと行っていかないといけないなぁ、と思った次第…( ;∀;)当たり前すぎ…

まとめ

90点

ほんわかして優しいお話が多かったこのドラマ。
日頃忙しく、心に余裕がない自分にはとてもあっていました。職場全員の人間関係がぎすぎすしたものでもないし、性格が悪い人が出てこなかったのも高ポイント。

そして、笑えるポイントも多かったです。
アメリカのコメディって、下品な表現がちょこちょこ出てきがちな中、今作は下品な表現がないのもとても安心。
個人的ツボは、アメリカ人にしては珍しくピザが嫌いなグレゴリーが『俺はそういう運命(=Born this way)だから!!』と言ったことに対し、ジェイコブが『レディガガを巻き込むな!!』と突っ込むシーンとか、エヴァが教育委員長に脅し文句を耳打ちされるも『全然聞き取れなかった…(゚∀゚)』というシーンが好きでした。

シーズン2も決定したようなので、また楽しみに待つことにします。

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↑こういう本、ジャニーンがすごい読んでいそう…



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