ネタバレ感想です!!
未見の方は注意してください!!

FBIの天才プロファイラーがFBIから追われる身に。キャラクター間の危険な駆け引きは、予期せぬ方向へと進んでいく。そしてもう後戻りはできない…。
引用元:ハンニバル シーズン2 | ソニー・ピクチャーズ公式 (sonypictures.jp)
ウィル・グレアムは、ハンニバル・レクターが犯した殺人の罪を着せられ、精神病院に収容された。ハンニバルの正体を知ったウィルは、自分の正気を証明し、無実を周囲の人間に信じてもらうための戦いに直面する。
概要
↑ちなみに、私のシーズン1の感想はこちら。
前シーズンから引き続き、レクター博士の悪趣味に付き合わされる面々のお話。
シーズン2の方が、レクター博士とウィルの心理的騙し合いが激しくなって見応えは抜群でしたね。個人的にはシーズン2の方が面白かったかなぁ。
けれど、グロテスクなシーンも増し増しになって、かなりキツかった印象。
ドラマでここまでするなんて…、週1だとしてもかなり胸やけしそう…(;´Д`)

登場人物① ウィル・グレアム
──演:ヒュー・ダンシー
引き続き本作の主人公。
シーズン1にて、レクター博士に見事にハメられた結果、【ミネソタの百舌の模倣犯】として逮捕&精神科病院に収容されてしまいました。
なので、牢獄からのスタート。獄中からレクター博士を逮捕するべく、なんでもします。
【ミネソタの百舌模倣犯】の模倣犯の男(ややこしい!!)を利用して、レクター博士の命を奪おうとするも、失敗してアラーナから嫌われたり。
同僚の検死官のビヴァリーに助けを求めて、レクター博士の犯行の証拠を掴もうとするも、結局、ビヴァリーは真実に近付過ぎてレクター博士にスライスされたり──…
とにかく今シーズンも散々な目に遭います。
結局、やっっっっとレクター博士が犯人だと気づいたジャックと手を組みます。
自分を襲ってきたランドール(レクター博士の元患者で、これまたレクター博士に操られてウィルの命を奪おうとした男)を迎え撃った時『生きていると実感できた』と言って、レクター博士に接近。
その上、レクター博士の【殺しの美学】に共感していると装い、なんとかレクター博士を騙し犯行を自白させたい…と考えていますが、さて、どうなる。ウィル…!!


登場人物② ハンニバル・レクター
──演:マッツ・ミケルセン
皆ご存じ人喰いハンニバル。
シーズン2では、かなり「お食事シーン」が増えた印象。
引き続きウィルの反応を見ることを楽しみにしている。
ウィルが【殺しの美学】に魅入ってくれていることに感動。ハジメテノトモダチ…状態。
特に、ウィルが無礼者のラウンズの命を奪い、それを食す…という行いを共にしたことで、よりウィルのことを信用。果ては一緒に暮らそう!!と決断してしまう。すごいぜ、2人とも…!!
また、今シーズンでは【チェサピークの切り裂き魔】は自分ではないと証明することもしていました。
次なるハメるターゲットは無礼者のチルトン博士。
長年囲っていたミリアム・ラスを『チルトン博士=チェサピークの切り裂き魔』と洗脳。
その上、ギデオンをチルトン博士の家のキッチンでおいしく調理。
結果、チルトン博士は見事に逮捕。その後、ミリアムから報復の銃弾を顔面に喰らうのでした…


登場人物③ ジャック・クロフォード
──演:ローレンス・フィッシュバーン
前シーズンから引き続き、ウィルたちの上司。
やっとこさ、ちゃんと仕事をし始めるジャック。
…それでも、獄中のウィルには捜査のお手伝いはさせるので、パワハラ上司の鑑。
とうとうレクター博士こそがウィルをハメた犯人で、しかも【チェサピークの切り裂き魔】であると確信。…それなのに、あんな散々な目に遭わせてしまったウィルには一言も謝らない男。イライラさせる天才!!
ウィルとともに一芝居うち、レクター博士をなんとか逮捕しようとします。
レクター博士とは激しい肉弾戦だって繰り広げます。
…こちらもあっさりネタバレしますと、本性をむき出したレクター博士の鬼のようなタックルに完敗。首を切られてしまって、生死不明でシーズン2を終えます。


登場人物④ アラーナ・ブルーム
──演:カロリン・ダヴァーナス
レクター博士こそ模倣犯であり、チェサピークの切り裂き魔だと思いこみ、果てはレクター博士を殺害しようとしたウィルに失望。
「ウィルに傷つけられた…(´_ゝ`)」と言っていたレクター博士に同情&共鳴し、なんと恋仲に。
以降、レクター博士が言う言葉を何でも信用するようになってしまうのですが…。
それにしても、ウィルに少なからず片思いしていたアラーナはどこにいったの??というくらい変わり身が速かったのは超残念。(;´Д`)
それでも、最後にはレクター博士の真実に気づいてショックを受けていました。(…沢山お肉も食べてたしなぁ)
こちらもあっさりネタバレしますと、生きていたアビゲイルに突き落とされて、生死不明でシーズン2を終えます。‥‥アビゲイル、生きていたのびっくりしたなぁ。
彼女もシーズン1から引き続き、ウィルにいっぱい謝って欲しいキャラ。

登場人物⑤ メイスン・ヴァージャー
──演:マイケル・ピット
精肉事業の大富豪で人格障害の男。マーゴという妹がいます。
映画だと猪を飼育してましたけど、ドラマでは豚でした。
貧困家庭の子供を虐げ、その子供が流す涙を採取し、マティーニに入れて飲む…という理解不能な趣味をもつ超異常者。本当気持ち悪かったです…(;´Д`)
シーズン後半に登場し、レクター博士を自由に操ろうと画策します。
そして、レクター博士を始末したいと思っているウィルと手を組むのですが…
あっさりネタバレしますとウィルには裏切られます。
結果、レクター博士から幻覚誘発剤を投与され、自らの顔を切り刻むように暗示をかけられ、更には首を折られて、肢体麻痺になってしまいます。
映画だとすでに顔の半分がない上に車椅子生活でしたが、なぜそうなったのかがこのドラマで描いてくれてましたね…。このシーン、本当に悪趣味の極み。
マーゴ・ヴァージャー
──演:キャサリン・イザベル
異常者の兄に対して、彼女はノーマル。…だからこそ、兄の異常な趣味によって精神的に参ってしまって、レクター博士の元に通う患者。
そこで、ウィルと接触。(実際はレクター博士の手引きかな?)
バージャー家の跡継ぎを産むことで兄を失脚させたい…と考えていたマーゴは、ウィルと関係を持ち、なんと妊娠しますΣ(゚Д゚)
けれど、メイスンにすぐ嗅ぎつけられ、子宮をそのまま摘出されてしまいます(最低&最低)
そんなツライこともあって、ウィルとレクター博士はメイスンに復讐を彼女に提案。
恐らくウィル自身も彼を恨みに思って、結果、ウィルはメイスンを罠にハメることにしたのでした。

あらすじ
シーズン1の最終話からスタート。
ウィルは、レクター博士の思惑通り【ミネソタの百舌の模倣犯】として投獄されます。
監獄の中から「真犯人はレクター博士だ!!」と訴えても、「ウィルはおかしくなっちゃったのね…( ;∀;)」でまともに取り合ってもらえず…
それでも諦めないウィル。
なんとかレクター博士の本性を暴露させようと、何でもします。
チルトン博士やギデオン、ビヴァリーを使ってレクター博士のしっぽを掴もうとしますが、悉く失敗。
自分の心棒者を利用して、レクター博士の命を奪おうともしましたが、それも失敗!!
そんな中、【ミネソタの百舌の模倣犯】と【チェサピークの切り裂き魔】の犯行が再開。
おかげでウィルの疑いは晴れて、釈放。
やっとジャックもウィルを信じ、レクター博士の逮捕に2人で協力することに。
ウィルはレクター博士に接近。
レクター博士の信頼を得るために、新聞記者のラウンズの命を奪い、その肉を共に食す…という一線を越えたことまでしちゃいます。結果、レクター博士はどんどんとウィルを信用していくのですが…
というお話。

感想① ウィルとレクター博士の騙し合いが見どころ
シーズン1は、レクター博士以外にも多種多様なサイコパスが登場して彼らの事件も解決する、というお話が多かったのですが、シーズン2は「ウィルとレクター博士の騙し合い」がメインだったので、非常に観やすい印象でした。
…まぁ、シーズン1よりグロテスクなシーンが増し増しになって、食事をしたくなくなるほどでしたけれど…(;´Д`)
そして、レクター博士の異常な犯罪行為の描写もメインになりますので、やっと博士の異常性があらわになるシーズンでした。
では、レクター博士とウィルの騙し合いの結果は??なのですが…
レクター博士の完勝です。
簡単な経緯を説明しますと…
①ランドールやラウンズの命を奪ったウィルは、レクター博士に急接近。
レクター博士もそれを喜び受け入れます。そして、犯罪を犯し過ぎたこの場所を捨てて新しい場所でやりなおそうと考える2人。
(※ランドールの命を奪ったのは正当防衛。ラウンズは実際には殺害しておりません。偽装しているだけで超元気です)
②そのためにも、レクター博士に「自分たちの正体に気づいたジャックの命を奪いましょう」と提案。最後の晩餐に招きます。
☆実際はその場でレクター博士を逮捕しようとウィルはジャックと話し合っている。
③ウィルを信じていたレクター博士は、その計画にノリノリ。
けれど、レクター博士は、ウィルから「ラウンズの香り」を感じ取ってしまい、ウィルは今までずっと嘘をついていたのだと気づかれてしまう。(もう能力者の域)
④ジャックと共に逮捕したいと思い続けてきた半面、レクター博士の美学にも惹かれてしまっていたウィル。なんと、食事会の直前に「ジャックは食事会の真意に気づいており、あなたを逮捕するつもりだ。逃げて!!」とレクター博士に教えてしまいます。
⑤レクター博士は逮捕にやってきたジャックを返り討ちに。⇒生死不明
ジャックの応援(…なのか?)に駆け付けたアラーナも、生きていたアビゲイルに階上から突き落とされてしまう⇒生死不明。
⑥駆け付けたウィル。惨状にショックを受けます。
「逃げてって言ったのに‥‥( ;∀;)」というウィルに、レクター博士は「君を置いてはいけないよ…( ;∀;)」と言って、裏切り者のウィルの腹部を刺す。⇒生死不明
⑦そして、生きていたアビゲイルを登場させ、「アビゲイル、ウィル、私の3人幸せ家族計画は破綻した…(´_ゝ`)」と言って、ウィルが娘のように愛し、希望でもあったアビゲイルの首をウィルの目の前で掻っ切る。
⑥レクター博士はべデリアと共にイタリアに逃亡。
まぁ、もう…完全敗北ですね(;´・ω・)
正直に言いますと、騙し合いの描写は面白くて見応えがあったのですが、ごめんなさい、着地が全く好みで無かったので、完全に置いてけぼりをくらってしまいました…(´ε`;)ウーン…
私は完全にウィル派、…というか、何においてもレクター博士を逮捕してほしかったし、レクター博士逮捕⇒「レッド・ドラゴン」につながる話の流れを超期待してしまったんですよね…!!(;´Д`)
というか、最終話にたどり着くまでに色んな人が巻き添えをくらって亡くなってもいるわけですから、レクター博士逮捕で報われてほしかった…なんて、私が真面目過ぎるのかしら──…(遠い目)
まぁ、それでもこの最終話に至るまでの精神的騙し合い描写は比類ない丁寧さで描かれていた印象。とても面白かったです。
ただ、着地は好みで無かったなぁ…(;´Д`)

感想② ヴァージャー家の関わり
これは予想外だったのですが、ヴァージャー家の面々が登場するとは思っていなくてですね。
因みに、映画だと既にマスク姿に車椅子生活をしているメイスン。
こんな姿にしたレクター博士に恨みがあって、彼になんとか復讐したいと思っているわけですが、そりゃあ、復讐もしたくなるよな…!!と納得の惨事を詳細に描いてくれました。
ドラマは映画作品とは関係ないとされていますが、ここは繋がりがあったように思います。
‥‥かなりグロテスクだったので、面白いと言っていいのかかなり微妙ですけど、面白かったんじゃないでしょうか。うん…。
それにしても、メイスン自身もかなり気色の悪いキャラでした。同情の余地は一切ないですね!!(大声)
そして、メイスンの妹、マーゴは一貫してツライ境遇でした。
マーゴは幸せに…なって欲しいんだけど‥‥。まぁ、主要キャラクターの中では一番マシと言えば、マシな結末を迎えるんじゃないでしょうかね。(シーズン3まで一応見た人間の感想)

まとめ
70点
シーズン1よりテーマがわかりやすくなり、次話が気になる構成にもしてくれていたので、私はシーズン1より好きでした。
けど、気持ちよ~~くジャンプしていたのに、私は着地に大失敗して足をひねってしまったなぁ…という感じ。
お好きな人には申し訳ないのだけど、やっぱり、犯罪者には然るべき法の裁きを受けていただきたいです。(大真面目)
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↑繋がりはないそうだけど、メイスン・ヴァージャーも登場する映画の『ハンニバル』。
こちらも「レッド・ドラゴン」に引き続き、評価はあまり高くないですよね~…
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