アンダー・ザ・ヘブン 信仰の真実 ネタバレ感想

アンダー・ザ・ヘブン
















ネタバレ感想です!!
未見の方は注意してください!!









↑予告編はこちら
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概要&あらすじ

ジャーナリストのジョン・クラカワー著のベストセラー小説を元にし、『アメイジング・スパイダーマン』のアンドリュー・ガーフィールドが主演を務めるクライムドラマが、7月13日㈬よりDisney+(ディズニープラス)のスターにて独占配信開始。

1984年、ユタ州ソルトレイクシティ郊外の平和な街で、モルモン教徒の女性と1歳の女の子が惨殺されるという殺人事件が起き、穏やかだった町は一転、不気味な空気に包まれていく。刑事ジェブ・パイルは捜査するうちに、残忍な事件はモルモン教のゆるぎない信仰がもたらしたものであると知る。そして、自身も敬虔なモルモン教徒であるパイルはこの想像の域を超えた殺人事件をきっかけに、自らの信仰に疑問を抱くようになるのだった。

引用元:アンダー・ザ・ヘブン 信仰の真実 – 海外ドラマNAVI (dramanavi.net)

こちらのドラマ、題材が『モルモン教』ということもあり、たくさんの宗教用語がでてきました。
その上、登場人物も多くてかなりこんがらがって鑑賞してしまったのですが(苦笑)、とても見応えがあって面白かったです。
…ということで、以下、かじった程度の知識で申し訳ないのですが、用語解説しながら感想を書いていこうと思います。

あ、あとこれは余談なのですが…。
日本ではモルモン教は馴染みがあまりない宗教かな~~と思います。私も「2人組の男性が自転車に乗って宗教勧誘してる」くらいのイメージしかありませんでした。
が、これは知人から教えてもらった事なのですが、「モルモン教の熱心な信者さんが税金を支払わず、息子さんが学校に来れなくなった」「そもそも学校教育を信じてくれない」とかいう話を聞きまして…。
いや、全員が全員そうではないのでしょうけど、ドラマで出てきた話と全く一緒だったので、かなりリアリティを感じてしまって、ちょっと嫌~~な気持ちになりました…(;´Д`)税金は払おう。聖霊が何を言おうとな…

用語① モルモン教(LDS)

末日聖徒イエス・キリスト教会(The Church of Jesus Christ of Latter-day Saints, 略称: LDS)は、1830年にジョセフ・スミス・ジュニアによって立ち上げられた、イエス・キリストが生きていた時代の福音が回復されたと主張する、キリスト教を標榜するアメリカ合衆国の新宗教。
通称の「モルモン教」は聖典の1つである『モルモン書』に由来する。

この宗教が出来上がったころは一夫多妻制を認可しており、指導者であるブリガム・ヤングには55人の妻がいた。

舞台となったユタ州について。

ユタ州について…

指導者のブリガム・ヤング率いる信者たちは、迫害を受けてイリノイ州から現在のソルトレイクシティに到達し、ここを拠点とした。
現在もユタ州民の6割から7割がモルモン教を信仰しており、州都の一角にあるテンプルスクエアには、数多の教会や大聖堂が林立している。(州の人口:約320万人)
モルモン教が強い存在感を放つ州の風土は敬虔そのもの。飲酒、喫煙、同性婚、タトゥー、ギャンブルは例外もあるが原則として禁止されている。
そして、信徒は収入の1割を教会に収めないといけない。第三者から見れば経済的な負担は軽くはなく、信仰心の強さが感じられる。
治安が良く、州予算の7割が充てられるほど教育に熱心で、アメリカでもトップの識字率を誇る。他方、モルモン教が一夫多妻制を容認していたため、1896年に禁止されるまで州昇格が認められなかった。これは宗教や居場所を守る為に、なにより子孫を残すことを重要視したためと言われている。

引用元:地図でスッと頭に入るアメリカ50州

用語② ブリガム・ヤング大学(BYU)

主人公・アレンと妻・ブレンダが出会った大学。
末日聖徒イエス・キリスト教会が運営するアメリカ合衆国の名門私立大学。
モルモン教の中心地であるユタ州のプロボに設置されている。
1875年10月16日、末日聖徒イエス・キリスト教会のユタ州のモルモン教徒入植者に対する教育を目的とし、教会の2代目大管長であるブリガム・ヤングによって創立されたブリガム・ヤング・アカデミー(Brigham Young Academy)を前身に、1903年に大学としての認可を受けた。
非教会員でも入学はできるが、授業料の優待制度等は受けることはできない。

また、ドラマでも描かれていたけれど、「モルモン教の歴史」について学びたい学生が多数いたそう。しかし、「歴史」を学ぶというより「宗教の正当性を歴史的に探す」ことに傾倒していってしまったため、2007年に歴史学科は大学院生の受け入れを停止したそうです。

↑ふう~~ん…

用語③ FLDS

原理主義末日聖徒(The Fundamentalist Church of Jesus Christ of Latter-Day Saints:FLDS)のこと。
FLDSはモルモン教の分派で、原理主義を掲げて今も一夫多妻制の習慣を守り続けている
ユタ州ヒルデールが発祥の地。

このドラマの登場人物であるラファティ兄弟…特にロンとダンはこの「原理主義末日聖徒(FLDS)」に傾倒し、「預言者たちの塾」を開きました。しかし、「殺人のお告げ」までにはこの塾にいた人たちは同調しませんでした。(それにロンとダンがであったFLDSの人々も「殺人」までは触れていませんでした。)
ですので、ここで注意しておくべきは、モルモン教と原理主義、原理主義とラファティ兄弟、それぞれを同一視してはいけないですね。注意!!

用語④ 役職名について

ビショップ

被害者であるブレンダの父親はビショップ

ビショップとは、役職の名前。
他のキリスト教系教会では、司教、司祭、監督、主教などと呼ばれる。教会の指導者、管理者を表す言葉。

ステーク会長

また、地域、地区における教会員の集合単位を【ワード】という。(そのワードのトップがビショップ)
複数のワードが集まった単位を【ステーク】と呼び、そのステークを纏める役員がある。
ドラマには【ステーク会長】が登場しましたが、これはこのステークの管理者ということ。

用語⑤ バプテスマ

洗礼のこと。
モルモン教では、子どもたちが責任能力を持ったであろう8歳になったときに受ける。
主人公の娘2人が、主人公の信仰心が揺らいでしまったことで、このバプテスマをうけるかどうかでもめていました。

用語⑥ シオン

シオンは色んな意味があるそうです。
一番一般的な定義は「心の清い者」というものらしいですが、このドラマにおいては「教会」や「ステーク」という意味合いが強かったと思います。
また、具体的な地理上の場所を示すこともあるそうですが、…割愛させていただきます。(難しいので…)

用語⑦ パイユート族

アメリカ西部、ネバダ州の大部分と、ユタ、オレゴン、カリフォルニア、アイダホの諸州にまたがる大盆地に居住し、ショショニ語群の高原語派の諸言語を話すアメリカインディアンの一民族。人口約 4000と推定され、主として指定居留地とその周辺に住んでいる。

主人公の相棒、ビル・タバの父親はパイユート族、といっていました。
彼の故郷はインディアン、ということですね。

用語⑧ カイロプラティック

これは宗教用語ではありませんが、ラファティ家が家業にしていたもの。
身体の身体の構造(特に脊椎)と機能に注目した手技療法を特徴とするヘルスケア(広義の医療)である。この施術をする人のことを、【カイロプロクター】という。

このドラマでは、「聖霊の声を聞いて」施術を行っていましたね。
…絶対してほしくないな、って思いました(ごめんね)

ラファティ家について

このドラマで肝となるモルモン教の名家、「ラファティ家」。
とにかく構成人数が多くて、なかなかわかりにくかった印象(私が弱いだけかもですが。)
とりあえず、家系図をざっと纏めました。

:アモン
:ドリーン

長男:ロン
:ダイアナ

次男:ダン
:マチルダ
※子供たちはマチルダの連れ子。

三男:ロビン
:リン

四男:ジェイコブ(恐らく自閉症スペクトラム)

五男:サミュエル(サム)
:サラ

六男:アレン
:ブレンダ(今作の被害者)

登場人物① ジェブ・パイアリー

──演:アンドリュー・ガーフィールド
本作の主人公。
敬虔なモルモン教徒。妻と2人の娘とアルツハイマーの母と5人暮らし。
今回のモルモン教徒が起した凄惨な殺人事件を捜査するにあたり、自身の信仰について考えるように。
相棒のビル・タバと共に事件解決のため奔走する。
タバとはお互いを尊重しあういい関係性で、とても安心してみれた印象。

↑かなりイケメンな刑事だったので、ちょっとだけ集中力が切れた瞬間が自分にはありました…(だってカッコいいんだもの)

登場人物② ビル・タバ

──演:ギル・バーミンガム
パイアリー刑事の相棒。
ネイティブ・アメリカンの血を引いており(父がパイユート族)、州の殆どの人がモルモン教徒であるので、かなり肩身が狭い感じ。(因みに、劇中でモルモン教の偏った信仰心の持ち主たちが白人以外の人種についてかなり偏見をもっていたので、かなりムカつきました…)
パイアリー刑事の信仰心が揺らいでしまい、彼に「羅針盤のない(信仰心がない)人生をどう歩めばいい?」と聞かれ「己の勘で生きるんだ」と答えていたのが、超カッコよかったです。
…すごい、このドラマで一番普通の人でした。

↑常識人で落ち着いて観れる人でしたね…

登場人物③ アレン・ラファティ

──演:ビリー・ハウル
妻のブレンダ、娘のエリカ(1歳3か月)を何者かに殺害されてしまった。
第一容疑者として警察に身柄を拘束される。
パイアリーは事件の凄惨さに「州外の人間が犯人だ」と考えていたのだけれど、それにアレンが「身内を疑うべきだ」とアドバイス。
そして、パイアリーに「モルモン教」の成り立ちについて教えていく。

そもそもアレンはモルモン教徒の中では名家である「ラファティ家」の人間。
しかし、兄弟の行き過ぎた信仰心についていけなくなり、モルモン教という宗教にそもそもの疑問を抱き始めていた。

↑好演でしたね。多分これから仕事が増えることでしょう(?)

登場人物④ ブレンダ・ラファティ

──演:デイジー・エドガー=ジョーンズ
本作の被害者。の妻。
元はオハイオ州出身。BYUに入学するためユタ州に引っ越し。BYUでアレンと出会い、恋に落ち結婚することに。夢はキャスターとしてキャリアを築き上げていく事。
しかし、モルモン教の教えを厳しく守っているラファティ家から、「妻は夫を支えるもの。仕事をするなんてもっての外!!」等々言われて、泣く泣くキャリアを諦める事に。
そして、夫のアレンやラファティ兄弟が「原理主義」にのめり込んでいく事に危機感を覚え、離婚したいと考えるように。
教会にその事を相談すると、ビショップたちが「離婚してはならない。ラファティ家を正しい道に戻せるのはあなただけだ…と聖霊たちが言っている」と告げ、彼女は留まることを決心。
その上、ラファティ兄弟たちを正しい信仰心の方に導こうと努力する。

その結果…、彼女はダンとロンに「異端者め、神の啓示によりお前を始末してやる!!」と、意味不明な理由で殺害されてしまうのでした…( ;∀;)

↑本当に美女でした。そして、とても現代的で逞しい女性。おかしな信仰心をもった兄弟たちに命を奪われるシーンは観ていられなかったです…

登場人物⑤ ロン・ラファティ

──演:サム・ワーシントン
ラファティ家の長男。妻はダイアナ
第1話あたりでは、実業家であり町内議員を担うできた男だったのだけれど、家督を次男のダンに奪われて、ロンが反政府活動を始めたことで自身の事業が立ち行かなくなり、おかしくなる。
ダンから原理主義の話を聞き、またそのダンが「聖霊が家族を、教徒たちを正しい道(=原理主義)に導けるのはロンしかいないよ」と言い出してから、一気に原理主義に走り出す。
その様子を危険視したブレンダは、ダイアナと結託してロンを教会に訴える。モルモン教では「妻は夫の後ろに立つべし」の考えなので、妻の裏切りに耐えられず、ロンはダイアナに暴力をふるってしまう。
その結果、ダイアナは家を出て行ってしまうし、教会から【破門】を言い渡されてしまい、それがまた彼を危ない方向に導いてしまう。
より、原理主義に走り出し、原理主義に興味があるものたちを集めて「預言者たちの塾」というものを開き、聖霊から「ブレンダの息の根を止めよ」と啓示をうけたと言い出す。

↑途中まではよき経営者であったロン。
↑妻のダイアナ。最後の最後まで戦った彼女。すばらしい演技でした。

登場人物⑥ ダン・ラファティ

──演:ワイアット・ラッセル
ラファティ家の次男。妻はマチルダ
シニア宣教師として、各地を回ることになってしまった父・アモンに代わってラファティ家の家督に。
父の家業・カイロプラクティックを継いでいたけれど、税金を払ったりすることに疑問をもつようになり、反政府活動を開始。
そんな(馬鹿げた)夢の途中で、徐々に原理主義への興味が増していき、ロンと共に「一夫多妻制」を復活させようと躍起になる。(色々と家族の幸せの為に~とか言っていたけれど、結局は色狂い)
作中で「どうして神が私に性欲の強い聖霊を遣わせたのかわからなかったけれど、今ならわかる。一夫多妻制を復活させるためなんだ」と言ったとき、ごめんなさい、爆笑してしまいました(呆れすぎて)
この一連の行動を危険視したブレンダがダイアナと協力して、教会に彼を告発。
ダンとロンは教会から【破門】されることに。

最終的には、兄・ロンをけしかけてロンを「力あるもの(=神に選ばれし預言者)」として持ち上げつつも、自身も「力あるもの」であると、思っており、最終的には兄と決闘。
ブレンダのことはロンと共に「神からの啓示である」と言って命を奪った。

↑もう生理的に嫌~~なやつでした。
↑妻のマチルダ。神経質で夫に常に服従していたけれど、信仰心と倫理観念との間で揺れ動いてました。幸せになって…。

登場人物⑦ ロビン・ラファティ

──演:セス・ヌームリック
ラファティ家の三男。妻はリン
ラファティ家の家督となったダンの右腕として支えている。
アレン曰く、一番信心深い。
警察に身柄を拘束されてからは、色々とパイアリーに話をするも、ステーク会長(教会でも力のある役職の人)を利用して、パイアリーに『教会での立場が悪くなるぞ』と圧力をかけたりする、なかなか意地の悪い男。
しかし、ブレンダ殺害には関わっていない。
預言者の塾の一員だが、兄たちに最後まではついていけなかった模様。

↑左がロビン。

登場人物⑧ ジェイコブ・ラファティ

──演:テイラー・サン・ピエール
ラファティ家の四男。恐らく自閉症スペクトラムの方。
兄たちに同行していたけれど、何かと親切にしてくれたブレンダの事は「天使」のような存在と思っており、とても慕っていた。彼女の死をとても悲しんでいた。
なので、兄弟が作成していた天罰を下すべき相手の「名簿」を警察に持ち込んでくれたのは彼。
それにより、パイアリー達の捜査が一気に進んだ。

登場人物⑨ サミュエル・ラファティ

──演:ロリー・カルキン
ラファティ家の五男。妻はサラ
妻・サラは夫よりも前に出ていくブレンダを疎ましく思っていた模様。
彼女が一番夫の後ろに隠れていた。
サミュエルは己の事を【破壊の天使】と称している。
ロンとダンを破門した教会のステーク会長やビショップの家を荒らしてもいる。

久々のカルキンくんでしたが、なかなかの好演でした。

描くはモルモン教の歴史

こちらのドラマの一番の特徴といってもいいのではないでしょうか。
…そう、モルモン教の歴史について、かな~~~り濃く描かれています。
しかも、突然モノローグ的な感じで差し込まれてくるので、一瞬いつの話をしているのか?と混乱してしまいました(苦笑)
かなり、モルモン教について詳しくなれました。まぁ、輪郭くらいは掴めるのでは。

モルモン教を設立したジョセフ=スミスがメインに描かれ、そのジョセフの教えを広めていったがブリガム・ヤング、ということでした。
個人的にはジョセフ=スミスが「一夫多妻制」を唱えだしたときの妻・エマの反応が興味深かったです。(アレンが「こうだったのではないか」と予想しているだけなので、実際はどうだったのかな)
やっぱり、すごい拒否反応を示してましたね。
いつの時代も、男女の関係というのは単純明快。夫に他の女性が居たら、それはイヤだし…それを神が許可するなんて、にわかには信じがたいですよね。
「ジョセフはおかしい!」そういって離れることができたエマも立派だと思いました。

結局、その宗教の成り立ちを知ったことでアレンは「家族にこそ真心を捧げ、信仰したい」といったセリフがしみました。宗教を否定することはないですが、極端な宗教は否定したい派ですので、アレンが選んだ道は正しいと思うし、妻と娘は居なくなってしまったけれど幸せになって欲しいものです…( ;∀;)

自分たちにとって都合のいい部分だけを切り取る男たちの話

結局、このドラマでなにが起こったか。なんですけれど、まぁとにかくラファティ家の男たちが只管、宗教の都合のいい部分だけを抜き取り、好き勝手やっていた…というのが全てだと思います。

特に、「一夫多妻制を復活させたい」という部分。これに賛同する男性が何人もいてドン引き。
モルモン教では、「夫に神権(家族内での決め事の決定権のようなもの)があり、妻はそれに従うこと」というものがあるそうです。
そして、それを突き詰めると「夫の幸せこそ、家族の幸せ」になり、「夫が幸せになるために、妻はそれに従わなければいけない」ので、「夫が複数の妻を持ちたい、というなら妻はそれに従うべき」と。
とにかくまぁ、…言葉を失ってしまうほど、バカバカしい理論を展開させていくのです。

ロンもダンも、その原理主義の方に傾き出し、反政府活動(税金を支払わない)もしだすので、ブレンダとマチルダからの反乱に遭い、教会から破門。
教会から破門される、っていうのは私たち日本人からしてみると分からないですが、『もう生きてはいけない』くらいの衝撃だそう。なので、ブレンダとマチルダに強い復讐心を抱く2人。
「神からの啓示だ」と言ってブレンダの命を奪うわけですが、いや~~ただの私怨じゃない…!!とかなりイライラしましたね~~。

戦う女性(妻)たち

そんな男たちに対抗したのが、美しく強い女性…妻たちです。

それこそ、設立者のジョセフ=スミスの妻・エマから始まって(これは想像の域を出ませんが)ブレンダマチルダは本当に頑張っていました。
偏った思考を持ってしまった夫なんて、すぐ離婚してしまえばいいのに。なんて簡単に思いますが、モルモン教では簡単に離婚はできず、教会から赦しを貰わないといけないんだとか。(信じられない)
だから、離婚できず夫と向き合わないといけない2人。
本当に最後の最後まで頑張って、美しかったですね…( ;∀;)

特に、命を奪われてしまったブレンダ
教会から「離婚はダメ。それより、ラファティ家全員を正しき道に戻しなさい」と告げられてからの彼女の行動力の高さはすばらしい。あんな義兄弟を見捨てることなく、正しき道に戻そうと最後まで抵抗していました。本当に、素晴らしい女性だったんでしょうね…。
私なら、「なんでそんなことせなあかんのですか( ゚Д゚)」と言って、何が何でも子と家を出ていきますがね(?)

ブレンダはニュースキャスターとして、大変評価されている女性でしたし、この年代では珍しくキャリアを立派に築き上げれるほどだったのに、「モルモン教」の「妻は夫の後ろにいるべし」の考えに囚われて、仕事を辞めてしまったのは本当に悲しかった…。
もっと、進んだ未来だったら。彼女も生きていられたのかな…なんて思いましたが、義理の兄らがあれではもう無理ですね。
…どうすればよかったのか…(;’∀’)

まとめ

80点

かなり練り込まれた演出に、なにより演者さんたちの熱量も素晴らしい作品でした。
ただ、専門用語が多く登場人物も多かったので、なかなか入って来なかったのは残念だったかも。

…まぁ、それ以上にラファティ家、アレンを除いて全員が生理的に無理!!というのも、かなり辛いドラマではありましたね。
でも、いろんな面で勉強になった良作でした。

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感想(0件)

↑そもそもの原作はこちら。ジョン・クラカワー『信仰が人を殺すとき』。面白いのかな…もうドラマでお腹いっぱいかも…(;´Д`)

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感想(1件)

↑実はこちらの方が気になっていたり。
モルモン教の原理主義思考を持つ両親に育てられ、出生届も出されず、教育もうけてこなかった女性の告白本。超話題作になっていましたが…こちらもヘビーそうですね(;´Д`)

コメント

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